子どもの考える力は“断捨離”で育む

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子どもの考える力は“断捨離”で育む

 2020年を目途に「大学入試センター試験」が廃止される。これにより、大学入試に求められる能力が、「覚える」から「考える」へと大きく変わることになるという。2016年2月現在の中学1年生から、新しい受験システムの対象となるが、この入試制度の大変革に対応するために、自分で考える力を養うにはどうしたらいいのか。そこで有効なのが断捨離だ。

 『子どもの学力は「断捨離」で伸びる!』(やましたひでこ著、SBクリエイティブ刊)では、親子関係の本質を突き、親子がともに豊かな人生を歩むために、子どもの思考力や創造性を育み、 子どもの学力、才能を伸ばす断捨離術を紹介している。

 子どもの才能は親子の断捨離で伸びると、著者のやました氏は述べる。「断捨離」の「断」は、何を断つか。「捨」は、なにを捨てるか。それぞれを自分の頭で考えて選択と決断を繰り返す。そして、そこから導かれる「離」は、その人の自尊感情を生む。つまり、自分自身を理解し、大事にするようになっていくのだ。親子で断捨離に取り組むことにより、子どもの考える力が鍛えられていくことになる。

 では、親は子どもに対してどのように接すればいいのか。

 やました氏は「子どもを手放す」「子どもを自分の子として見ない目をもつ」という視点を持ち、「自分がこの子の親である」というエゴを捨てれば捨てるほど、その子の考える力や幸せに生きる力を育てる応援をしていることになると述べる。

 「親は子どもの肉体をこの世に現しただけ」「子どもの精神を育てるのは親とは別の多くの人との関わりがなければいけない」「子どもが第2の親を探すことを受け入れよう」といった新しい視点を持つことで、子どもに最大の感謝をしてもらえることにもつながるのだ。

 親子の関係は最も身近であり、難しい人間関係でもある。なので、お互いが幸せになれる関係を築いていくことが大事だ。そのひとつとして大学受験に向けて、親子の断捨離によって、子どもが自分で考える力や自立心を育む。そうすれば、「量」よりも「質」を求められることになる新しい大学入試制度も突破できる力もつくはずだ。そして、子どもの頃から育んだ考える能力は、将来、社会で生き抜く力として役に立つだろう。
(新刊JP編集部)


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