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BCG定期接種が中止検討へ?ところでBCGってなんだっけ?

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子どもの時に受けた予防接種も、大人になると「なに受けたっけ?」と忘れてしまうこともありますよね。

今回のテーマであるBCG予防接種は『スタンプ注射』というとピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。その『BCGワクチン』の定期接種の中止を厚生省が視野に入れているとニュースにありました。

今回はこのBCG定期接種についてと中止が考えられている理由について、医師に聞きました。

BCGってどんな病気を予防するの?

BCGワクチンは、結核を予防するためのワクチンです。

結核は今でこそ、あまり身近に見聞きする病気ではなくなったようにも思います。しかし、一昔前は猛威を振るい、おじいちゃん、おばあちゃん、あるいはそのご兄弟などが結核で亡くなられた、というご家族も多いかと思います。

以前は非常に恐ろしいと思われていた結核も、現在はワクチンが普及したことや抗結核薬の開発などにより多くの場合は、治癒可能な病気となっています。

結核菌は、細胞内に寄生する性質があります。結核菌に感染することを防ぐには、細胞性免疫と呼ばれる免疫の仕組みがカギとなります。これは多くの病気とは異なり、死菌を用いたワクチンや成分ワクチンを摂取しても効果がありません。結核菌には弱毒化した生ワクチンを接種する必要があると考えられています。

そのため、現在は弱毒生ワクチンであるBCGワクチンが結核に唯一効果のあるワクチンといわれます。

BCGを定期接種していない国もある?

実はBCGワクチンを定期接種としていない国も多くあります。

数多くのワクチンが定期接種となっていることで知られるアメリカ合衆国でも、BCGワクチンの予防接種は実施されていません。

その理由としては、以下のことが挙げられます。

・BCGワクチンの有効性を検証した結果にややばらつきがある

・小児結核に罹患する患者数が以前に比べ激減してきている

・副反応としての接種部位に炎症が起こりやすい

・重い副反応として骨髄炎や骨の炎症、皮膚結核などの報告がある

日本でのBCG定期接種は、どうなる?

日本においては、現在生後1年未満(生後5ヶ月以降8ヶ月未満を推奨)の定期接種となっています。

最近では日本の厚生労働省もBCGワクチンの定期接種の中止を含めた検討を始めているニュースがありました。

もちろん、BCGワクチンの定期接種が中止になることは大きな変化です。

もしBCGワクチンが選択接種、あるいは中止になったときに結核が流行し、多くの方が発病した場合には治療などについてしっかりした受け皿を作っておく必要があります。

特に、日本はお年寄りなどを中心として先進国の中では比較的結核の患者発生の多い国でもあると言われています。国としては慎重な対応が必要になると考えられます。

【医師からのアドバイス】

医療情勢は今まで私たちにとって、いわば「常識」であったことがどんどん変わっていきます。

赤ちゃんが生まれて間もない親御さんは、ただでさえ慣れないお世話や数々のワクチン接種に忙しくて、大変かと思います。まずは情報をうまくアップデートしていくためにも信頼できるかかりつけの小児科の先生を見つけるといいと思います。

大切なお子さんを怖い感染症からできる限り守っていきたいものですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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