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恩赦は、未決にも適用されるの?

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Q.

 恩赦については、夕張保険金殺人事件が有名で、昭和天皇のご崩御に伴って恩赦となることを期待して控訴を取り下げて死刑判決を確定させた人がいましたが(結局恩赦はなし)、恩赦というのは、判決が確定した人にだけ適用され、未決の人に対する適用はないのでしょうか?

(1)ある
(2)ない

A.

正解(1)ある

 恩赦とは、大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除、復権を総称したもので、大赦などと並んで、「恩赦」という処分があるわけではありません。

 夕張保険金殺人事件では、恩赦法の適用を受けるために、被告人は控訴を取り下げて死刑判決を確定させましたが、このことから、恩赦については有罪判決の言渡しを受けた人にだけ適用があるかのような誤解が生じています。

 恩赦法に規定する大赦は、罪の種類で大赦を受ける人の範囲が決定されますが(同法2条)、有罪判決の言渡しを受けていない人、つまり未決の者については、公訴権が消滅するとされています(同法3条2号)。
 つまり、未決の者に対しても恩赦はあるということです。

 したがって、上記の保険金殺人犯も、大赦となって公訴権消滅にあずかることは理論的に可能でした。
 しかし、現実には、保険金殺人事件に大赦の適用はなく、当該被告人は、死刑判決を確定させて、減刑処分となることを目論んだのです。

元記事

恩赦は、未決にも適用されるの?

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