大人風味の「オペラ」、普通のチョコケーキとの違いは?
世の中にチョコレートケーキの種類は数あれど、本場フランス菓子の伝統を重んじるパティスリーにはたいてい「オペラ」が売られています。チョコレートを使ったケーキだということは皆さんご存知でしょう。ところで、普通のチョコレートケーキとどこが違うのか、なぜ「オペラ」という名前がついたのか知っていますか?
濃厚な甘さの秘密は?
そもそもオペラとは、コーヒー風味のシロップを染み込ませた薄い生地のあいだに、コーヒー風味のバタークリームとガナッシュ(生クリームを練り上げたチョコレート)を交互に薄く挟んだケーキのことを指します。上面に金箔を飾っているのもポイント。おいしさの秘密は、まずアーモンドパウダーの入った別立ての生地にあり。小麦粉の大部分をアーモンドパウダーに置き換えて作る「ビスキュイ・ジョコンド」と呼ばれる生地は、コクがある濃厚な味わいが特長。この生地がバタークリームやガナッシュと濃厚なハーモニーを奏でるのです。
パリ・オペラ座近くで誕生?
繊細にして濃厚なチョコレートケーキ「オペラ」はいつどこで誕生したのでしょうか? これにはパリの老舗菓子店・ダロワイヨの先代社長のアンドレ・カヴィヨンが1955年に考案したという説と、1920年にクリシーという菓子店で「クリシー」という名で考案されたという説があります。
「オペラ」という名前の由来はさらに諸説あります。店舗がオペラ座近くになったから、何層も重ねるケーキの構造がオペラ座の観客席のように層を成しているから、ケーキの上にのせられている金箔がオペラ座のアポロン像が持つ金の琴に見立ててあるから、オペラ座に出演したチョコレート好きにプリマのために考案されたから…など、いずれにせよ、共通しているのはパリのオペラ座ことオペラ・ガルニエに由来しているということ。
気品と風格を兼ね備えたオペラは、チョコレート好きに長く愛されてきた伝統のケーキ。バレンタインで街がチョコレート一色に染まる今の時期、午後のティータイムに濃厚なチョコレートのおいしさを味わえるオペラはいかがですか?
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