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体育の時間に咳き込んでしまう…もしかしたら、それ、運動誘発喘息?

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今回のテーマは「運動誘発喘息」です。運動をした後に、喘息(ぜんそく)発作が起きたり、呼吸困難になることを指します。

この症状は思春期までの子どもに発症することが多いといわれています。

運動誘発喘息について、医師に聞きました。

運動誘発喘息、ってどういうこと?

【症状】

運動誘発喘息の発作を起こすと、聴診器なしでも「ゼーゼー」という呼吸音が聞こえる喘鳴(ぜんめい)や、呼吸困難感といった症状があらわれます。運動後、5~10分で症状が出現し、何も治療しなくても20~30分で症状が消失するのが一般的です。

軽い運動でも運動誘発喘息が起こる場合があります。しかし、一度発作が起こるとしばらく起きにくいという運動誘発喘息の特徴もあります。

【診断】

運動誘発喘息かどうかの診断は、症状と運動の関連で判断します。

診断の際には、ルームランナーやエルゴメーター(自転車こぎのマシンなど)を使って運動をして、その運動の前後の肺機能を比較する「運動負荷試験」を行います。

運動誘発喘息が起こりやすい環境って?

運動誘発喘息の発作は低温・低湿度の環境で起こりやすいです。また、持久走など長時間かける運動が喘息を誘発しやすいと言われています。

運動によって呼吸数が増え、気道が乾燥することなどが原因として考えられます。そのため、気温も湿度も高い夏場の水泳などでは、運動誘発喘息は起こりにくいです。

しかし、重症の場合はどんな運動であっても喘息発作を起こす危険性があります。

もちろん、安静にしていれば、発作は起こりません。

予防として、できることって?

予防には、以下のような方法があります。

1.ウォーミングアップをする

急激な呼吸数の上昇を防ぐためにもウォーミングアップをおこないます。

マラソン大会などに参加したい場合は、ウォーミングアップで体を温めておくと、本番中に発作を起こすリスクが下がります。

2.マスクの着用

マスクを着用することで、低い気温での呼吸を避け、温度や湿度を高く保持しましょう。

3.気管支拡張剤の吸入と内服

β2製剤という気管支拡張剤を、運動の15分前に吸入、60分前に内服します。

4.抗アレルギー剤の吸入

抗アレルギー剤(クロモグリク酸)を運動の15分前に吸入します。

ただし、呼吸機能の重症度によっては使用する薬剤が変わる場合があります。小児科、内科、呼吸器内科に相談の上、一番合う予防方法を探していきましょう。

診断されたら、長期的な対策が必要です。

運動誘発喘息の対策として「運動鍛練(たんれん)療法」があります。

これは継続して運動することで運動への苦手意識をなくして、運動誘発喘息の克服を目指す方法です。

体力がつくと喘息発作の回数が減るといわれています。「喘息が起こるからと運動を回避するのではなく、体力作りのためにも、水泳やウォーキングなど、負荷の軽い運動を続けるようにしましょう。

運動誘発性喘息は、運動の種類によって発作の起こりやすさが違います。

一番起きやすい運動がマラソン、起きにくい運動が水泳やウォーキングです。運動誘発性喘息には、水泳が推奨されています。

水泳のメリットは、高温多湿で発作が起きにくい環境であることです。

そのほか、毎日続けることを目標とするならば、マスクをしてゆっくりウォーキングするのもいいでしょう。

また学校に通う年頃の子どもなら、同級生や、担任・体育教師に、運動誘発喘息の知識を共有してもらうことも大切です。養護教諭の先生を通じて、話し合うといいでしょう。

【医師からのアドバイス】

喘息発作は、本人にはとても辛い状態です。

もし子どもから「運動後に息が苦しくなる」という訴えがあったら、早めに医療機関を受診しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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