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2時間遅刻は当たり前!?なぜ彼らは遅刻に罪悪感を感じないのか

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Photo Credit: Tomoka Aono「ボラカイ・・・のお隣の隠れスポット!カラバオ島で、地球と遊ぶ一日!」

こんにちは!TRiPORTライターのアオノトモカです。
8:03発の電車に乗り、途中の駅で5分間の乗り換え。8:58に目的の駅に到着して、会社や学校へ…。日本に住む人にとって、このような朝の行動スケジュールは当たり前の日常ですよね。1分でも遅延が発生すれば「申し訳ございません」という駅員さんのアナウンスが流れ、10分遅延すれば怒り出す乗客もいます。

時間をきっちり守ることは日本人にとって当たり前のことですが、分刻みで正確に発着する電車や地下鉄の存在は、多くの外国人観光客が日本で最も驚くことの一つです。日本で生まれ、日本で生活する人にとって8:03ぴったりに電車が到着することは普通。しかし世界から見ると、ある種「異常」なのです。

フィリピンタイム

私が暮らしていたフィリピンでは、約束していた人が2時間遅刻してくることも珍しくありませんでした。それだけ遅刻してきても「ゴメンね〜」と一言軽く謝って終了です。私は最初、こうしたフィリピン人の行動にとても腹が立ちました。予定を組んでも何一つ予定通りに進まず、日本だったら一日で片付くような仕事も、色々な人が時間や約束を守らないせいで数日〜数週間かかることもしばしば…。

そして私は気づきました。彼らは「人を待たせること」や「人の時間を奪うこと」に対して、そもそも罪悪感を感じていないのです。では一体、それはなぜなのでしょうか?

到着予定時刻は…、不明!?

Photo Credit: Takanori Nakagome「マニラ 〜大都会でダンスとアート〜」

例えばフィリピンの乗り合いバスやバンといった公共交通機関には、そもそも時刻表が存在しないことも多くあります。満員になったら発車するスタイルです。ちなみにフィリピンで「満員」とは多くの場合、例えば4人用座席に5−6人座ることを意味します(笑)。

また、特にマニラやセブといった大都市では渋滞が深刻化していて、通常であれば15分の道のりでも2時間近くかかることがあります。インターネットで電車の乗り換えを検索すれば到着時刻が分刻みでわかり、しかも電車が大幅に遅延することもあまりない日本とは違い、フィリピンでは到着時刻が予想できないことが多くあるのです。

実際、私もかなり時間に余裕を持って出発したのに、バンが満員にならず発車できなかったり、渋滞に巻き込まれたりして、待ち合わせに1時間以上遅刻することが多々ありました。

日本人の100円とフィリピン人の100分

Photo Credit: Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines」

多忙な日本人は「タイム・イズ・マネー」の考え方を持っているため、人に待たされることや自分の「貴重な」時間を奪われることに対して憤りを感じます。しかし多くのフィリピン人はこの考え方を持っておらず、どこか「時間は無限にある」と思っているように私は感じました。

もしかしたら日本人の100円とフィリピン人の100分に対する価値観は同じくらいかもしれません。例えば日本人が友人に100円を貸してそれが返ってこなくても、「まぁ100円くらいいいか」と思う人は多いでしょう。それと同じようにフィリピン人は相手に100分待たされても、「まぁ100分くらいいいか」と思っているのです。過密なスケジュールを組み、忙しい仕事の合間の貴重な時間を趣味に使う日本人と違って、フィリピン人はゆったりとした時間の中で生きています。

相手の「常識」について考える

Photo Credit: Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines」

フィリピンでは、待つ人も待たされる人もストレスを感じていないので、私もあまり時間に捕われないように心がけました。集合時間に誰も時間通り来ないこともわかっていたので、慣れてからは1時間程度遅れて行くようにしていましたが、やはり日本人の私は「もし相手を待たせていたら悪いな…」とどこかで思い、結局ストレスになってしまいました。

たとえ待たされたとしても、相手は何とも思わないことは頭ではわかっているのですが、やはり日本でしみついた時間へ対する価値観を変えるのは難しいようです。それでも、なぜフィリピン人がいつも遅刻するのか理解しようとしたことで、最初に感じた「憤り」はあまり感じなくなりました。

このフィリピンでのケースは極端かもしれませんが、世界のほとんどの国では日本のように全てが時間通りに進むことはありません。このように、日本人が「常識」だと捉えることでも、それは世界の「非常識」であることは多くあります。自分が持つ「常識」にはあわない人々に出会ったとき、「非常識な人だ」と腹を立てるのではなく、自分の「常識」を見直してみたり、相手の「常識」を理解しようとしたりする姿勢は、異文化にさらされる機会が今増えている日本人に求められることかもしれませんね。

ライター:アオノトモカ「冒険女子」
Photo by: Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines」

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Tomoka Aono「ボラカイ・・・のお隣の隠れスポット!カラバオ島で、地球と遊ぶ一日!」

Tomoka Aono「フィリピン・メルセデス町ツアー Mercedes, Camarines Norte, Philippines」

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