Song Review: 全米チャートTOP5入りしたトゥエンティ・ワン・パイロッツ「ストレスド・アウト」ヒットの要因とは?

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Song Review: 全米チャートTOP5入りしたトゥエンティ・ワン・パイロッツ「ストレスド・アウト」ヒットの要因とは?

 昨年5月にリリースされた4thアルバム『ブラーリーフェイス』が初登場No.1をマークし、一気にトップ・アーティストへ飛躍した、トゥエンティ・ワン・パイロッツ。デビュー5年目にして日の目を見た彼らが、アルバム・チャートのみならず、シングル・チャートでも大躍進を遂げている。

 アルバムから3rdシングルとしてリリースされた「ストレスド・アウト」が、登場10週目にTOP10入りを果たし、2月13日付では、自身初のTOP3入りに至っている。アメカジにストリート・シーンを描いたお洒落ビデオも好調で、視聴回数は7500万回を記録、ラジオでもかかりまくっているこの曲の、ヒットの要因とは…。

 EDMやハウスビートが勢いを落とし、90年代に主流であった、ヒップホップ調の横ノリ系サウンドが主流になりつつある昨今のミュージック・シーン。その流行に則り、昨年の年間チャートを制した、マーク・ロンソンの「アップタウン・ファンク」や、R&B/ラップシーンのヒットナンバーに垣間見える「最先端」の音作りを意識したことが、吉と出たようだ。

 また、チャートを賑わすドレイクやフェティ・ワップ、トラヴィス・スコットといった、男気あるラッパー陣の重たいライムとは異なり、オルタナティブ系のヒップ・ポップを活かした、ライトなラップも聴きやすく、ブラック・ミュージックのみならず、ロックやポップを愛聴するリスナーにも受け入れやすい彼らのヴォーカルワークも、ヒットの要因といえるだろう。

 最新チャート(2月20日付)では、元ワン・ダイレクションのゼインが首位デビューを果たし、ジャスティン・ビーバーとTOP3を独占している状態だが、「ストレスド・アウト」も4位に続き、ポイントを順調に伸ばしている。彼らの勢いが落ちた頃、一気に首位へ…という展開も、十分期待できるわけで、次期No.1はこの曲もあると、今後のチャート・アクションに期待したいところである。

 昨年のアルバム首位獲得によって、既に“ブレイク・アーティスト”と呼ぶべきであるが、シングル・チャートでのNo.1獲得は、アーティストにとって最強のステータスといえる。トゥエンティ・ワン・パイロッツが、この曲の大ヒットにより、2016年のブレイク・ア―ティストになる日は近いかもしれない。

Text: 本家 一成

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