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盗みを繰り返してしまう病気【クレプトマニア】の症状を知っていますか?

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「クレプトマニア」という病気をご存知ですか?今回は、この聞きなれない病気の原因や症状について医師に教えてもらいました。

■ 「クレプトマニア」ってなに?

「クレプトマニア」とは、いわゆる窃盗癖といわれるもので、盗むという衝動が自分で抑えきれず、盗む行為を繰り返してしまう病気です。

盗んだものには興味がなかったり、十分にお金を所持していることも多く、ただ“盗む”という行為を楽しむのが主な目的となっています。盗む前のスリルを感じ、そして盗む行為をすることで快感を得るという、物質依存症のメカニズムに似ていると考えられています。

また、この窃盗癖はほかの精神障害と合併していることが多いともいわれています。男性よりも女性、そして20代前半からの発症が多く、大切なものや人を失った体験や挫折が引き金になることがあります。そして母子関係など、生育歴の関与と脳内のセロトニン系の関与が病因として挙げられます。

■ 窃盗の原因はさまざま

窃盗を起こしてしまう原因は、ほかにも複数あると考えられています。

まず、脳自体の損傷です。

前頭葉皮質・皮質下系という部分は、主に人間らしさや理性などに関わっているといわれています。この部分が事故などで損傷を受けると、理性がなくなり、抑制が効かない状態となって逸脱行為が見られ、その一つとして盗み癖が見られることがあります。しばしば自分自身がこういった病気に陥っていることの認識がなく、周囲の人が困ることが多いといわれています。

■ 認知症による盗みも

また認知症の一種で「ピック病」という疾患があります。

50歳代の初老に発症するもので、症状は人格が変わってしまう、物忘れ、判断力の低下、言葉の障害、感情の障害、行動の異常、衝動性脱抑制などがみられ、その一症状として盗みをしてしまうことがあります。この疾患は徐々に進行するもので、2~15年で死亡するとされます。

【医師からのアドバイス】

治療は残念ながら十分に確立したものはなく、抗うつ薬を中心とした薬物療法や個人または集団による行動療法・認知行動療法、自助グループへの参加などを併せて行うのが現状です。

また本人は治療を受ける気がないことが多いため、窃盗による不利益や、患者本人が責任を負うことを周りの人が認識させ、治療を受けるかどうかの選択を手助けすることになります。精神科や公的機関などにも相談するとよいでしょう。

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