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胸が痛くなって仕方ない。「愛する」とは「消えてほしくない」と思うこと #せか猫

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人間は100%死にます。
そんなこと誰もがわかっているはず。本当は、いつか自分の最期がくることがわかっているのに、都会で忙しいふりをして生きていると、大切なモノを見失ってしまいそうになります。
そんな気持ちにさせるのは、川村元気さんの小説『世界から猫が消えたなら』。30万部を突破する大ベストラーとなり、LINE公式アカウントで初の連載小説という世界初の形態ということでも話題になりました。最近文庫版が出版され、5月14日には映画が公開になります。予告動画を観ると、ストーリーはもちろん、HARUHIさんの主題歌との相乗効果で、胸がしめつけられます。
5月14日まではまだ時間があるので、そんなときは原作を読んでみるのがおすすめ。主人公は、余命わずかの30歳の郵便配達員。電話、映画、時計…そして猫。主人公の命と引き換えに、世界に存在するモノが来ていく――。そんなストーリーです。
世界から猫が消えたなら (小学館文庫)
世界から猫が消えたなら (小学館文庫) 川村 元気小学館 by Amazon.co.jp
身近な人がこの世から消えたら、とてもとても寂しい。ケンカしたり、大嫌いになった人だったとしても、とてもとても寂しい。
頭で考えれば当たり前のことなのに、日々生きているとなかなか実感できません。そして、自分が世界から消えるとわかった瞬間、人は本当に大切なモノを意識していくのだと気付かされました。
原作をすすめる理由は、原作だからこそ楽しめるものがあるから。それが中森明夫さんによる「解説」です。ストーリーとリンクした中森さんのご家族の話は、その様子が目の前にクリアにイメージでき、ストーリーと同じくらい胸が痛くなりました。
中森さん風にいうと、「愛してる」ということは「消えてほしくない」と思うこと。「愛してる」なんて家族に言うのは恥ずかしいけれど、その人のことを「消えてほしくない」と思うのであれば、それは「愛している」ということ。
『世界から猫が消えたなら』は、自分の「愛してる」人が誰なのかを教えてくれる物語でもあります。想像以上に自分には「愛している」人が多くいて、やっぱり、一生懸命生きようと思えてくるのです。
[世界から猫が消えたなら]
文/篠田慶子


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