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【Dr.野菜ソムリエのコラム】vol.8: 青ジソ(大葉)の香りで気分の安らぎを

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シソはどこから来たの?

今回は、古くから咳止めなどの薬用としても利用されてきた青ジソ(大葉)を取り上げます。

青ジソは赤ジソの変種として誕生しました[※1]。

ハウス栽培もさかんで、季節を問わず入手できますが、本来の青ジソの旬は、夏です。

クイズです。

さて、シソを含む次の(1)から(5)は、夏を旬とする野菜ですが、それぞれ、A)からE)のいずれの説明に該当するでしょうか?

(1) トマト

(2) シソ

(3) オクラ

(4) ニンニク

(5) ナス

A. 原産地はウズベキスタンなどの中央アジアで、奈良時代に日本に伝えられた。

B. 原産地は南米アンデス地方で、江戸時代前期に日本に渡来した。

C. 原産地はインドで、奈良時代には既に日本で食べられていた。

D. 原産地はヒマラヤから中国にかけての東アジアで、縄文時代には日本に渡来したが、食用となったのは室町時代といわれている。

E. 原産地はアフリカ北東部で、江戸時代末期に日本に伝えられた。

答えは・・・

答え:

(1) トマト- B

(2) シソ- D

(3) オクラ- E

(4) ニンニク- A

(5) ナス- C

憂うつから解放してくれる芳香成分

シソの香りに安らぎを感じる方も多いと思いますが、マウスの実験で興味深い結果が得られています。

マウスはストレスを感じると不活発になります。人間でいうところの憂うつな状態です。

ところが、シソの芳香成分であるペリルアルデヒドをマウスにかがせた場合、ストレスを与えても不活発にはなりませんでした[※2]。抗うつ薬を与えたマウスと同じような効果が得られたのです。

一方、嗅覚障害のあるマウスでは、ストレス負荷時にペリルアルデヒドをかがせても不活発な状態に変わりはありませんでした。

シソは嗅覚を介して、脳の前頭前皮質の神経伝達物質に影響を与え、気持ちを楽にし、気力を与えてくれるようです[※3]。

ちなみに、気分を高める香りとして知られるシナモンの芳香成分やよい眠りに誘うといわれるシソ科ラベンダーの芳香成分でも、ペリルアルデヒドのような抗うつ効果はみられませんでした[※2] [※4]。

気持ちを楽にし、気力を与えてくれるのは、シソ特有のありがたい作用であることがわかりますね。

洋風煮込み料理に味の広がりを

青ジソは、熱を加えずに薬味として利用したり、天ぷらや肉巻きフライなどの揚げ物に利用したりしますね。

ここでは、ラタトゥイユの風味付けに使ったものをご紹介します。

ラタトゥイユは野菜の洋風煮込み料理ですが、青ジソで風味付けをすると和の香りが浸み、味の次元が広がったように感じられます。

青ジソは調理の最終段階で加えて煮込んでも香りは保たれます。

また、あらかじめさっと油に通した青ジソを最後にラタトゥイユにからめてもよいでしょう。この料理の隠し味として、“きなこ”、“黒すりごま”、“シナモン”を加えると、一層深い味わいが感じられます。

雨が続き湿度の高いこの時期には、爽やかなシソの香りを楽しみたいですね。

~医師:吉田 菜穂子~

脚注

[※1] 芦沢ら監修.『花図鑑 野菜+果物』草土社.2008:p244

[※2] Ito et al. Evid Based Complement Alternat Med. 2011; 512697. doi:10.1093/ecam/nen045

[※3] Ji et al. Pharmacol Biochem Behav. 2014;116:1-8.

[※4] Komori et al. European Neuropsychopharmacology.1995; 5(4):477–480.

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