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X JAPANのPATAさんが緊急入院!大腸憩室炎および門脈血栓症って?

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ロックバンドX JAPANのギタリストPATAさんが、大腸憩室炎および門脈血栓症のために緊急入院したと報道がありました。

大腸憩室炎および門脈血栓症とはどのような病気なのでしょうか。医師に詳しく聞きました。

Q1. 大腸憩室炎および門脈血栓症ってどういうこと?

≪大腸憩室炎って?≫

大腸憩室は多くの人が持っています。大腸の粘膜の一部が袋状に粘膜の外側に飛び出しているものを指します。便秘や野菜不足、加齢によって徐々に増えている傾向があります。大腸憩室は上行結腸とS状結腸に多く生じます。

大腸憩室があってもほとんどの場合は何も起こりません。

しかし、袋状に飛び出た部分に便が詰まって炎症を起こすことがあります。さらに、憩室にある血管が破綻して出血することもあります。

大腸憩室炎の初期症状は腹痛と発熱です。

炎症がひどくなって憩室が破れてしまうと腹膜炎になります。

憩室は大腸の一部分にできるものです。手術となると炎症が起こっている憩室の周囲の大腸を一緒に摘出しなければならなくなることがあります。早急に手術などの適切な治療を行わないと命に関わることがあります。

≪門脈血栓症って?≫

「門脈」とは小腸や大腸などで吸収された栄養を肝臓に運ぶ血管です。

小腸や大腸などに重篤な炎症が起こると、門脈を通る血液の流れが悪くなって血栓ができることがあります。これが門脈血栓症です。

Q2. 一般的に、回復するまでにどのくらいかかるの?

憩室炎は一般的に回復するまでは1~2週間程度かかります。

門脈血栓症を併発している場合、治療がうまく行って回復するまでには1~2ヶ月かかると思われます。

治療は、まずは憩室炎を抑えるために絶食します。栄養と水分の補給のため点滴を行い、抗生剤の点滴を行います。

併せて、できてしまった門脈血栓をこれ以上大きくしないために注射薬を開始します。この注射の目的は、血栓を溶かして血液をさらさらにすることです。

これらの治療によって炎症が沈静化できれば、抗生剤と血液をさらさらにする薬の内服に変更します。食事の再開は、症状が悪化しないことを確認してからとなります。

抗生剤は1ヶ月程度で中止できますが、血液をさらさらにする薬は最低でも数ヶ月間は続ける必要があります。

これらの治療がうまく行かずに血栓が大きくなるときは、手術的に血栓を取り除くことを行います。この手術はかなり難しい手術となります。

Q3. 併発する病気はあるの?

≪大腸憩室炎からの併発≫

大腸憩室炎で憩室が破れると腹膜炎が起こります。

憩室が破れない場合でも、炎症が良くならなければお腹の中に膿瘍ができることがあります。

≪門脈血栓症からの併発≫

門脈血栓が良くならないと門脈が詰まってしうため、程度には差がありますが肝不全が起こります。

肝不全から回復した場合も、門脈の内圧が上がることにより食道静脈瘤ができてたり、腹水が溜まったりすることがあります。

食道静脈瘤は吐血を起こす原因になります。

定期的に胃カメラ検査を行い、出血する兆しがあれば内視鏡で予防的に治療を行います。

腹水に対しては、利尿剤による治療を行います。

Q4.どんな人がなりやすい病気なの?予防できるの?

大腸憩室があれば大腸憩室炎になる可能性があります。

そのため、予防のためには大腸憩室を作らないために便秘を防ぐ必要があります。

水分や食物繊維を多く摂ったり、ヨーグルトを食べるなど心がけるといいですね。それでも便秘が良くならない時は下剤を服用する手段もあります。腸内の圧力を上げないために、下剤は腸を動かすタイプではなく、便を軟らかくするタイプの薬を使用してください。

大腸憩室炎になってしまったら、なるべく早めに抗生剤なとの適切な治療を受ける必要があります。早期発見のためにも大腸内視鏡検査を受けて大腸憩室があるかどうかを知っておくことも大切です。

Q5. 回復後にも気をつけることは?

炎症が起こった大腸憩室はつぶれてしまいますが、一般的に大腸憩室は1個ではありません。他の大腸憩室に炎症が起こる可能性もあります。回復した後も食生活に気をつけて、便秘にならないように気をつけましょう。

また、大腸憩室炎は大腸癌を合併していることがあります。大腸憩室炎が治ったらまず早めに大腸内視鏡検査を受けるといいです。

最後に医師からアドバイス

大腸憩室は稀な病気ではありません。大腸憩室炎も稀ではありません。

発熱を伴う腹痛が起きたら、早めに病院を受診して血液検査、CT検査などを受けて適切な治療を早めに開始するようにしましょう。

大腸憩室炎から門脈血栓症になることは稀ですが、門脈血栓症になってしまうと治った後も薬を手放せなくなってしまいます。

何といっても発熱を伴う腹痛が起きたら、無理をせずに早めに病院を受診することをおすすめします。

(監修:Doctors Me 医師)

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