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社員同士が評価し合ってボーナス決定 「やる気」引き出すのか、「仲良し」だけのひいきになるのか

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ボーナスの額は、上司が部下の業績を評価して決定するというのが一般的。しかしそれとは異なり、「社員同士でボーナスを決める」という珍しい制度を導入している会社がある。取り上げたのは、2月2日の「ニュース シブ5時」(NHK)だ。

この斬新な制度を実施しているのは、東京・新宿区にある社員77人のIT関連企業。ボーナスは年に一度、2月下旬に支給される。社員同士が互いに評価し合い、ボーナスを決めるというこの会社。査定時期になると、社員約50人(新人などを除いた数)のリストを全員に渡し、自分以外の他の社員のボーナス額を自由に増減し、合計金額の範囲内で評価させるのだという。(文:みゆくらけん)
「上司が決めるよりフェアな決め方」はないものか

たとえば5人の場合、ボーナス1人100万円を基準に「この人は60万円、この人は130万円」と合計500万円になるように振り分けるというやり方だ。ひとりひとりのボーナス額は、こうした社員同士の評価をもとに決定される。

昔から「年功序列や上司だけによる評価システムに疑問を感じていた」という屋代浩子社長は「社長や上司が決めるよりもっとフェアな、納得感のあるボーナスの決め方がないのだろうかとこのしくみを考えた。本当に良い開発や良いものを生み出す土壌になると思う」と、6年前からこの制度を導入したという。

何よりも、若い人らの「やる気」を引き出すというこのシステム。面白いところは、評価のポイントが業績だけではないというところだ。

「物をキレイにしてくれているとか、仕事がしやすい環境を整えてくれているような人も評価する」(女性社員)
「すごく売り上げ目標をいっていたとしても、遅刻の常習犯だっだり約束やルールを守っていないとなると、いい評価はしたくない」(男性社員)

これは大げさにいうと、会社にとってどんなに良い人材でも、社員らにとって良い仲間でなければ評価されないということである。なんともニッポン的で、厚切りジェイソンあたりに批判されそうだが、仕事の場における優先順位としての「和」はどれぐらいの位置に置けばいいのだろうか。
友達の少ない社員はボーナスも減る?

こうした評価基準について社内では「いい意味での緊張感を持って仕事ができる」というポジティブな声がある一方、「怖いです。ドキドキしています」と軽いストレスを匂わせる声もあるようだ。

番組を見た視聴者からは、ネットに「社員の中でプラスになるように働きかけるはずなのでとても期待できる制度」という声が上がる中、「一歩間違えるとアブナイぞこのボーナスの決め方」などと問題視する声もあった。

「俺とか、間違いなく全員に同じ点数つけるだろうからすごく意味ないかんじある」
「すごく結果を出していても、遅刻の常習犯やみんなで決めたルールを守れないと評価したくないと言っててワロタ」
「上司が部下を評価できないとは・・・そんな会社入りたくないです!!!」

また、互いに高め合う効果がある反面「個人的な好き嫌いが影響しかねない」という面もある。友達が少ない人のボーナスも少ない、なんてことになったら目も当てられない。

実際、この会社でも自分の周りの人や仲の良い人にのみ高い金額を付け、その他の人をゼロにしたという社員も出たことから、やはり役員らによる厳正なチェックが必要不可欠だ。ともあれ、「ボーナスなんか出るだけいいやん」という声も多々聞こえてきそうだが。

あわせてよみたい:「ボーナスもらったら社長に謝辞」って当たり前?
 

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