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妊娠出産すれば家族が増えると思っていた…。妊娠5ヶ月、母子ともに命の危機

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妊娠出産すれば家族が増えると思っていた…。妊娠5ヶ月、母子ともに命の危機

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初めての妊娠は36歳の時でした。

高齢出産といわれる年齢ですので、漠然と何かあったらどうしよう、という不安はありました。

しかし、不安とは裏腹に妊娠初期を無事に過ごし、妊娠中期5ヶ月に入りました。

安定期になり少し不安も和らいできたころ、血圧が高くなってきて、18週には血圧が145/90くらいになり高血圧が続きました。

薬を飲んでいれば大丈夫だけど、自宅でも血圧を測って疲れたら休んでね、と言われ降圧剤を飲み始めました。

26週の検診の時、エコーでみた赤ちゃんの体重が週数に比べて少ないと言われました。

28週の検診の日。

お盆休みに帰省する予定でしたので、検診で問題がなければ次の日に出発する予定でした。

先生が

「薬を飲んで休憩をよくとりながらなら行ってもいいよ」

と言った矢先、

「あ、ダメだ」

エコーで、臍帯の逆流が確認されました。

臍帯は赤ちゃんに酸素や栄養を送っています。

それが逆流しているのです。

先生が一言

「家に入院の荷物の準備してある?」

即日入院でした。

入院して3日。

血圧はますます上がり、薬を飲んでいても160/100くらいでした。

入院して4日目の夕食後、胃がなんとなく気持ち悪いような、もやもやした感じがしていました。

夕食直後だし胃もたれしているのかな、と思いました。

しかし夜9時頃、胃の気持ち悪さは治らず、ますます強くなってきました。

吐くほどではないけれど気持ち悪く、今度は胃のあたりと胃の背中側が痛くなってきました。

背中が痛いといっても床ずれのように背中の表面が痛いのではなく、背中の内側、体の中が痛いのです。

ナースコールを押して看護士さんに胃と背中が痛いと伝えたのですが、担当の看護士さんではないらしく、

「担当に伝えておきます」

と言って行ってしまいました。

数分後、担当らしい看護士さんが来て、どんな内容を聞いたのかわかりませんが

「これ背中にあてておいてください」

と氷枕のようなものを持ってきました。

しばらく横になっていましたが背中の痛みが強くなり、胃が中から脹らんでくるような感覚になってきました。

何かのガスが胃の中に充満してくるかのような、胃の内側から外に向かって膨張してくる感じ。

胃がどんどん膨らんでくるような感覚で、炭酸飲料を飲んだ後にこみ上げてくるゲップをするようにゲップが何度も出ました。

気持ち悪さにも耐えられなくなり嘔吐しました。

吐いた瞬間、パシャッと股の間で水が出ました。

もう一度ナースコールをし看護士さんに症状、吐いたこと、股の間から水がでたことを伝えました。

すぐに先生を呼びに行ってくださり、赤ちゃんの状態や股の間から出た水が何かを確認しました。

まず、股の間から出た水は羊水ではなく尿でした。

吐いた衝撃でもれてしまったようです。

検査をしている間も私は何度も吐き、吐くものがなくなっても胃液を吐きました。

夜の12時過ぎ、

「旦那さん、すぐに来れる?」

と言われ、すぐに電話をしました。

こんな状態でも自分で電話するんだなあ、と思いました。

自分では記憶がないのですが、採血もしていたらしく、血液検査の結果が出次第、帝王切開手術をすることになりました。

私の周りでは看護士さんがバタバタと手術の準備をし、私も手術用のソックスをはかされました。

旦那が廊下に来たのが見えました。

先生から説明を受け、手術の承諾書にサインをしたそうです。

血液検査の結果、私はヘルプ症候群という病気でした。

妊娠中や産褥期になるような病気です。

そして、この症状を治療すると、同時に『妊娠の終了』となってしまうのです。

私の場合、赤ちゃんは元気だったのですが、妊娠を終了させないと母体が危ないため緊急帝王切開手術になりました。

手術が始まって数十分で赤ちゃんが取り出されました。

28週6日という体内機能が整っていない状態にもかかわらず、外へ出た瞬間「ほわぁ」と泣きました。

赤ちゃんが私の顔の横に連れてこられ、顔を見ることができました。

赤ちゃんはすぐに手術室の外で待機しているNICUの先生に渡され、NICUへ運ばれていきました。

私は意識が朦朧としてきて眠ってしまいました。

起きた時、自分の病室に寝ていました。

両手は点滴が何本も繋がれていて動けません。

出血が止まらず輸血もしていました。

旦那が朝8時だよ、と教えてくれました。

「赤ちゃんはNICUで元気だよ」

旦那は嬉しそうに言いました。

数日後、先生が

「入院中でなかったら助けられなかったかもしれない」

とおっしゃいました。

私も、妊娠出産で自分が死ぬかもしれないなんて思ってもみませんでした。

生後20日、赤ちゃんが亡くなりました。

妊娠出産が終われば家族が増えると思っていました。

それがもしかしたら、母子ともに亡くなり旦那一人になるところでした。

妊娠は病気ではないけれど、死ぬこともあるのだと理解して、自分の体を労わって過ごしてください。

妊娠出産する皆さんが、母子ともに無事であることを願っています。

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著者:あーりん

年齢:40歳

子どもの年齢:0歳

36歳で初めて妊娠出産しました。妊娠してからは仕事をやめて専業主婦として過ごしていました。体に負担がかかるような環境ではなかったと思っています。病気の再発がありましたが、その後2度の妊娠出産で2人の子供がいます。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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