「1回だけ全員無所属の選挙を」 自民・石破氏、”理念ある政界再編”を訴える

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自民党の石破茂政調会長

 自民党の石破茂政調会長は2011年8月24日、シンクタンク「構想日本」が主催する公開討論会で、「理念のある政界再編をしない限り、抽象論だけで選挙が戦わされる。そういう政治を今度やったらもう終わりだ」と語り、政界再編の必要性を訴えた。

 石破氏は、現在の小選挙区制を健全に機能させるには3つの条件が必要だという。それは、政党法の制定、地方分権の徹底、そして理念ある政界再編。このうちの政界再編について、石破氏はその重要性を説く。「情緒的なスローガンを掲げるが、中身は何をやるか分からない政党が2つあっても何もならない」と、現在の政治情勢に苦言を呈した。その上で、「理念のある政界再編をしない限り、抽象論だけで選挙が戦わされる。そういう政治を今度やったらもう終わりだ」と、政界再編が必要だとの認識を示した。

 石破氏の発言に対して民主党の渡辺周国民運動委員長は、「石破さんと(意見は)ほとんど違わない」と同意。「51%の支持を得るために曖昧なことを言うから玉虫色が強くなっていく」と述べた。さらに、将来の政界再編の可能性について「自民党と民主党の違いは、もう世代的にそんなにない。たまたま自民党と民主党に、色んな事情があって違うところにいる。そういう意味では、政界再編の芽は出てきているのではないのか」と述べた。

■「特別措置法で政界再編のための選挙を」

 さらに石破氏は、具体的な政界再編の方法論にも言及。特別措置法で、一度だけ各候補者が無所属で立候補し、中選挙区で選挙を行うということを前提として「憲法9条、税制改正、原子力政策の今後。この3つについては、ほとんど同じ考え方の人が一つのグループになると今までの経験から分かっている。それを突き合わせて、(政策が)一緒の人で政党を組めばいい」と持論を展開した。

■「代表選候補者は、小沢、鳩山両氏の政策に対しての見解を明らかに」

 また、石破氏は菅首相の後継を決める民主党代表選について「小沢さん鳩山さんの政策をどう評価するのか。政治手法をどう評価するのか。それを明らかにする。20年前からずっと小沢さんを中心に回ってきた。それと決別するためには、”全員野球”とか”挙党一致”じゃないだろう」と述べ、代表選の候補者は、小沢、鳩山両氏の政策や政治手法に対してどのような見解を持っているかを明らかにすべきと訴えた。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 政界再編についての発言部分からから視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv60359967?po=news&ref=news#1:31:54

(三好尚紀)

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