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宮沢和史「次の夢が始まる」、愛と感謝の完全燃焼ファイナル

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宮沢和史「次の夢が始まる」、愛と感謝の完全燃焼ファイナル

今春で歌手活動を休止する宮沢和史(50)が、休止を前にした全国ライブツアーのファイナル公演を1月31日の東京・Zepp Divercity Tokyoで行なった。

日本、キューバ、アルゼンチン、ブラジルなど世界各地で出会った音楽家たちと組んだバンドGANGA ZUMBAとともに全国7都市を巡ったツアーの最終公演。フロアを埋めた約3000人のファンの地鳴りのような歓声のなか登場した宮沢は、2000年代に何度も一緒に世界ツアーを敢行した思い出深いメンバーたちと、1曲目「シンカヌチャー」から圧巻の演奏で盛り上げていく。4曲をプレイし会場を完全に暖めてから「いよいよこの日が来てしまいました。今日は自分が持っているすべてをお渡ししたい」と、完全燃焼を宣言した。

演目もその言葉通り、デビュー当時を思わせるスカナンバーから情感豊かに歌い上げるバラード、ブラジル音楽を取り入れた複雑なリズムのロック、これまで創作の大きな源泉となってきた沖縄民謡から着想を得た曲など、自身が「音楽の旅」と表現するこれまでのキャリアを包括するようなレパートリーを惜しみなく披露。原宿ホコ天(歩行者天国)での路上ライブが原点である宮沢の意向により全公演オールスタンディングとなった本ツアーだが、ファンも宮沢と一緒にこの日を完全燃焼するかのようにジャンプし、手を振り、歓声を上げる。そんなファンの姿に応えるように、宮沢は誰よりもエネルギッシュに動き回り、渾身のシャウトも交えながら熱演。ファイナル公演だけの曲目も追加され、会場の全員で全23曲、3時間を超える「旅」を楽しんだ。

これまでのライブに増してMCの時間が長めに取られ、ファンに思いを語りかける場面が見られたのも本ツアーの特徴。ときに軽妙な笑いを交えながらも「まっすぐ自分の道を歩んできたつもりだけど、本当はフラフラ迷いもしたし、みんなのおかげでここまで来られた」「音楽は自由なもの。真っ白い画用紙になんでも描くことができる、本当に大きなものです」とファンや音楽への感謝を真摯に語った。また、アンコールで行なったメンバー紹介が20分以上にも及ぶなど、苦楽をともにしてきたバンドメンバーやツアースタッフへの愛情も包み隠さず表現。アンコールの「DISCOTIQUE」では「ありがとう、東京!愛してます!」と絶叫し、これまでの歩みで出会ったすべての人々への愛と感謝に満ちたステージを締めくくった。

MCでは他に、「退路を断って新しい夢に向かっていきたい」「(ミュージシャンとしてステージに立つという)ひとつの夢は終わったけど、これから次の夢が始まる」と、自身の今後についてもしきりに言及。具体的にどのような活動をするかは明らかにしなかったものの、「マイクを置いても音楽を作ることはやめない」「ステージからは降りるけど、これからはみなさんと同じ目線で音楽に触れていこうと思う」と、形は変わっても音楽との関わりは続けていく意志を改めてファンに伝えた。

その上で、「皆さんがこの先なにかに迷ったら、宮沢の姿を探してほしい。前を向いて夢を追いかけているかっこいい姿を見せられると思う」「お互い一生懸命生きていれば、またどこかで会える」とファンへの言葉を贈り、客席からもそのひとつひとつに拍手や「ありがとう!」という声が飛ぶ。最終曲「遠い町で」では、そんな観客の息づかいにまで耳を澄ますように片耳のイヤマイクを外し、ひと言ひと言を噛み締めながら歌い上げた。

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