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就活とは「正解が一つだった世界」から「人の数だけ答えがある世界」への飛躍だ

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就活とは「正解が一つだった世界」から「人の数だけ答えがある世界」への飛躍だ

大半の学生にとって、就活とはイコール「就職ナビサイト」というのが実態でしょう。そして個人情報の登録を済ませ、企業検索をしてみた時に、これまた大半の学生がすぐに困り果てるはずです。

「こんなに企業があり過ぎる中で、どうやって選べばいいんだ!」

しかし、そこで不安に苛まれる必要はありません。これはほとんどの学生がぶつかる壁。日本の学校教育では職業教育をしないので、突然大量の企業を見せられても、その中からすんなり選べるわけがないのです。(文:河合浩司)
「入社が難しい会社」目指す偏差値思考の愚かさ

日本の学校は、勉学と「仕事」や「職業」を強く切り離したがります。社会との接点としてアルバイト経験は貴重なものだと思うのですが、高校によっては禁止するところがあるほど。就職活動で「初めて仕事のことを考え始めた」という学生は珍しくありません。

さて、そんな学生がどうやって就職先の候補を決めるのか。競争社会を生き抜いてきた学生に陥りがちなのが「できるだけ入社が難しい会社に入る」という選び方。つまり人気の大手企業を片っ端から受ける方法です。

これは「自分の学力で入れる範囲で、できるだけ偏差値の高いところ」で大学選びをしてきた優等生には、普通の考えでしょう。しかし会社選びは仕事選びにもつながり、自分なりの生きがいにも関わること。他人との比較だけで決めると後悔することになります。

先日、キャリコネニュースで「就職に有利」という理由だけで大学や学部選びをした人たちの中に、「全く興味が沸かない」と嘆く人がいるという記事がありました。同じように安定や高い給与だけで就職先を選んだ人たちも、こんな後悔をしているそうです。

「高い給料で辛いくらいなら安くても好きなことしたかった」
「同感。幸せについてちゃんと考えるべきだった」
「将来何やりたいかよりも、どう生きていきたいか?を先に考えて、それに伴い仕事を選ぶ(べきだった)」

ナビサイト登録の前に「自分なりの幸せ」を考える

この中で印象的だったのは「幸せについてちゃんと考えるべきだった」「どう生きていきたいかを先に考えるべきだった」という声です。

もちろん、そんな青臭い問いに正解があるわけはないし、年をとるごとに変わっていくことではあります。しかし「ナビサイトを使って偏差値的に就職先を選ぶ」ことは、そのような問いについて考えることを避けるようなものです。それは自分の人生を粗末に扱うことにつながりかねません。

これからも世の中は変化し続けるので、現時点での社会的評価や親の希望だけで決めるのも危険でしょう。先日あるイベントで出会った学生は、年末年始に帰省した時、久しぶりに会った親戚たちに「就職先の選び方」を聞いて回ったのだそうです。

返ってきた答えは、当然ながらバラバラ。「寄らば大樹の蔭」と財閥系を勧める人もいれば、高度成長期には繊維や鉄鋼、造船が人気だったと言い出す人も。その人なりに、これから有望な業種をあげる人もいたそうです。

答える人の年代も経験も多種多様なわけですから、答えがバラバラなのも仕方がありません。就活とは正解が一つだった世界から、人の数だけ答えがある世界への飛躍なのかもしれません。そんな世界を考えたことのない学生に大変なことかもしれませんが、社会人への入り口だと思って試行錯誤してみてください。

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