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切迫流産で入院、大部屋の人間関係ストレス…心ない一言にショックで号泣

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妊娠中に体調を崩して切迫流産になってしまい、入院していた時のことです。

入院したのは大学病院。

個室もあったのですが、長引きそうなこともあって、6人の大部屋に入りました。

同室の入院患者は、双子を妊娠し現在8ヶ月目で産むまで入院を余儀なくされた絶対安静の方、私と同じく切迫流産の方、卵巣を摘出された方、その他、妊娠はしているが入院している患者さんがいました。

同じ部屋に、普通に出産した方というのは一人もいなかったので病院の配慮を感じました。

しかし、長い間、同じ部屋にいると自然とトラブルも起こるものです。

どの方も安静が必要で、気晴らしを出来るような状況でもありませんでした。

入院患者の中には、二人目で入院する方もいて、一人目のお子さんが病室を走り回ったり、遊んでいたりする光景もよく見られました。

ある時、入院患者の一人がナースコールのボタンをビーッと押しました。

慌てて前の看護婦詰め所から、看護婦さんがやってきました。

すると、

「食事のスプーン落としたから取って」

というではありませんか。

私達は安静だけど、歩ける患者ばかりです。

一瞬、空気がピッと張り詰めました。

10分後、また、同じ方がナースコールを押しました。

看護婦さんがやってくると、

「ベッドの高さが気に入らない」

というのです。

言葉には出しませんでしたが、みんな、自分でやってよという気持ちだったと思います。

その後も、その人のナースコールは続きました。

「水をちょうだい」

「部屋が暑い」

「今度は寒い」

など…。

あきれ返って看護婦さんも

「大事な時に呼んでね」

と言っていましたが、止む様子はありませんでした。

そうこうしている内に、部屋に不穏な空気が流れ出しました。

仲良しではなかったかもしれませんが、大人同士、病人同士、労わろうという空気感がなくなったのかもしれません。

次の日、2人が部屋を出て行きました。

妊娠中の精神の圧迫はきついものがあります。

嫌な思いをするだけで、お腹がドッーと重くなります。

そんな時、ナースコールを何度も鳴らす人の旦那さんと義理のお母さんが一緒に見舞いに来ました。

気を使っている様子で彼女もまた、辛そうでした。

そんな時、彼女の義理のお母さんが私を指差して

「あの人、切迫だってね。どんな子供が産まれるんだかね!」

と大きな声で言ったのです!

信じられませんでした。

なんの関係も無い人にいきなりそんな事をいわれるなんて!

涙がボロボロこぼれ落ちて、思わず詰め所に飛び込みました。

そこには、いつもよくしてくださる看護婦さんがいました。

私の顔をみて、

「髪、洗ってもいいかな?」

と言って洗髪台に案内して下さいました。

看護婦さんにシャンプーをしてもらいながらわんわん泣きました。

1時間くらい話を聞いて下さったでしょうか、いつの間にか入院のストレスまで吹き飛んでしまいました。

部屋に戻るとあのお母さんはいませんでした。

「ごめんなさい」

彼女が謝ってきました。

彼女も辛いことがあったかもしれませんが、

「もういいよ」

と言った私も、あのお母さんの言葉を忘れることは出来ませんでした。

著者:まさ

年齢:29歳

子どもの年齢:7歳

赤ちゃんの体重やその他心配事も多くありましたが、無事に成長し、生まれてくることができました。元気にすくすく大きくなっています。心ない事を言われましたが、おかげで人には優しくしようと心に決めました。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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