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有休申請を「7つの目的」から選択させる住宅メーカー 視聴者は「理由を問わない流れにならなきゃ意味なくない?」

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有休申請を「7つの目的」から選択させる住宅メーカー 視聴者は「理由を問わない流れにならなきゃ意味なくない?」

会社員の皆さんは、自分が取れる有給休暇の日数をご存じだろうか。旅行予約サイト・エクスペディアの調査によると、日本人は「自分の有給支給日数を知らない人の割合」が53%で、世界ワースト1位だという。

1月26日放送の「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)によると、今国会で労働基準法を改正し「年間5日の有給休暇取得の義務化」を企業に課すことを検討しているという。番組では街の声や企業の動きを紹介していた。
自分から権利行使できず「日本人だもん」とは情けない

日本企業の有休取得率は増える傾向にあるものの、依然として低い。番組が街のサラリーマンに話を聞いてみると、会社が勧めてくれるので有休を取っているという中年男性もいたが、取っていないという人が大半だ。

50代後半に見える男性は「もう20年以上取れていない」と言った後、感慨深げに「日本人だもん。ハハハ!」と自嘲気味に笑っていた。30代くらいの男性は、こう本音を漏らす。

「上司や役員の目もあるし、下っ端の社員から言えないのが現状ですね」

義務化の検討が始まっていることを伝えると「検討じゃなくて絶対してもらわないと困るよね」と不満顔。それではなぜ自分から、権利を行使すると主張できないのか。信念がないというか、情けない気持ちになるのも事実だ。

ある大手住宅メーカーの有休取得率は約30%で、建設業の平均38.1%を下回っている。休みを取りやすくするため、新しい勤怠管理システムを2月から導入する。

パソコン上で休暇申請を行う際、7つの項目を選ぶだけ。「子ども休暇」や「自分磨き休暇」、家族の記念日に「アニバーサリー休暇」、「親孝行休暇」や「ボランティア休暇」など、よく使う休暇の理由があらかじめ用意されている。「孫休暇」や「ヘルスケア休暇」まである。

有休取得は労働者の権利であり、申請には目的は必要ない。しかし目的の例を列挙することで「こんな理由でも休んでいいんだな」と思わせる効果があるのだろう。本当に「親孝行」で休んだのかどうか、確認する術もない。
若手は休まず働け?「有休の理由が独身に厳しい」という声も

さっそく「孫休暇」を取るつもりだというダイバーシティ推進室長は、にこやかに初孫の写真を披露しつつ「この休暇があれば、女性だけでなく男性も取りやすくなるのではと思います」と有効性をアピールした。

3歳の子どもを持つ女性社員も「気が楽になるというか、ハードルが下がった気持ちです」と好評価。「正直申して、ほとんど消化できていなかった」という男性社員は「少しは変われるかなと期待しています」と喜んでいるようだった。

しかしこの会社のシステムには、選択項目のほかに「理由」の入力欄があった。入力必須なのかどうかは不明だが、これに疑問を持った視聴者から疑問がつぶやかれている。

「休みはどう使おうと従業員の勝手じゃないのか…」
「理由を問わない流れにならなきゃ意味なくない?」
「いやいや。なんの理由もなく有給休暇が取れて当然だし、そうでなきゃダメなんだよ」

中には「有給休暇の理由が独身に厳しい」という疑問の声も。年長者はたっぷり休むけど若手社員は休まず働いて当然、というわけではないのだろうが――。

なお5日間有休消化の義務化は、28年4月から実施に向けて調整が進められているという。結局は従順な日本のサラリーマンの意識が変わらないまま、お上から「お休みをいただく」形で導入されるのかと気になってしまう。(ライター:okei)

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