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2度の流産。「赤ちゃんはママの体の安全のために自ら手を離す」と医師から聞いて涙 by 前川さなえ

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重い話になりますが。

ーーーーー

長男を妊娠する前に、私は流産を2回経験している。

結婚して2年目の夏、初めての妊娠発覚。

自宅から車で10分の総合病院で

「はい、確かに妊娠してらっしゃいます。しかも…

ひょっとしたら2人いるかもしれませんよ」

産婦人科の先生が見せてくれたエコー映像には

子宮の袋の中に小さい影がふたつ見えた。

初めての妊娠は、双子だったのだ。

ところが次の診察では影がひとつになっていた。

お腹の中でうまく育つことができなかったらしい。

ショックではあったが、もう一人残った子のために

落ち込んで入られない、と思うことで気を持ち直した。

3週間後の診察までの間、妊娠関連本を読んだり

友だちに妊娠報告をしたりして楽しく過ごすようにしていた。

そしてまた次の診察。

切迫流産の診断を受ける。

切迫流産は「もう少しで流産しそうな状態」であり、流産ではない。

しかしその診察から3日後の夜中に私は出血し、

そのまま入院してその夜のうちに完全流産してしまう。

まだお腹も大きくなっておらず、母子手帳ももらっていない段階だったので

お腹の子の存在を確認できるのはエコー写真だけだった。

流産後の処置を終え、最後の内診で先生に

「お腹の中、キレイになってますよ」と言われ

子宮の中が空っぽになったエコー写真を渡されて

そうか、もうキレイさっぱりいなくなっちゃったんだな

と思うと、悲しい気持ちも一緒に流してしまったのか

涙も出ない自分に自分で絶望していました。

それから1年。

また新しい命を授かったと喜んでいたのに

再び切迫早産、そして進行流産の診断を受ける。

進行流産は切迫早産よりさらに流産が進んだ状態。

一緒に診察室に同伴していたダンナは

「まだほんの少しでも可能性があるなら

最後の最後まで希望を捨てちゃダメだ」と

私を励まそうとしてくれました。

しかしそれを聞いた先生は

「この段階でそういった希望的観測は

もう持たないほうがいいでしょう」と言い放った。

なんとか繋いでいた細い糸を、プチンと切られたような気分だった。

「もしかしたら」はもうないのだ。

進行流産は実質もう流産なのだということを知る。

ある意味覚悟を決めた状態でそのまま入院、

1回目の妊娠の時と同じように夜中に出血し、

処置室で子宮内洗浄が行われた。

その間にダンナが先生から聞かされた話。

妊娠中一生懸命お母さんのお腹にしがみついている赤ちゃんは

何らかの問題で母体が危険な状態に陥ってしまった時

自分はもう助からないと判断すると、

胎児自らお母さんから手を放すのだそうだ。

お母さんの体の安全のために。

ダンナはその話で号泣したらしいけど

私も後から聞いて泣いた。

お産というのは決して

当たり前にできるものではないんだということも

あらためて痛感しました。

先生に「今回はもう諦めなさい」と言われた時は

やはりすぐにはその言葉を受け入れられず

ショックも大きかったけれど、今なら

余計な期待を持って後から悲しい思いをしないようにという

先生の配慮だったと思えるのだけど。

長男を妊娠したのがこの1年後。

著者:前川さなえ

年齢:35歳

子どもの年齢:9歳と6歳

2003年結婚と同時にフリーのイラストレーターに。 長男妊娠時、お腹が日々大きくなっていくのがうれしくて ブログを始め、現在も奮闘真っ只中の育児ネタを発信!

ブログ/ぷにんぷ妊婦~育児編~

書籍/ぷにんぷかあさん(マイナビ)

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