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『君はすごくよくやってると思うよ』面倒がり屋の夫のレアな言葉に救われた

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陣痛開始から約1日、明け方前に娘を産み落とし、個室の病室に戻ったわたしに、メールが届きました。

産み終わるまで徹夜で立ち会っていて、自宅に戻ったところで送ってくれたもののようです。

「帰り着きました。今日はよくがんばったね。ゆっくり休んで」

普段なら、『今帰宅』がせいぜい、面倒がってスルーもしばしばの、連絡無精・面倒がり屋の夫から、2文もあるねぎらいメールが来た…!

産後のテンション高が持続していたのも手伝って、わたしは思わずそのメールを『保存!』していました。

出産の疲れや、個室にぽつねんと残された寂しさが和らいだ一瞬でした。

男性は言葉や態度で示すのが苦手、とはよく言いますが、夫はその典型のような人です。

家族に対しては、お礼や感謝を伝えることなどほとんどなく茶化してばかり、それでいて頼り上手なので、こちらが損をした気分になることもしばしば。

普段を知る友達には『一歩間違えばモラハラ』『本人のメンタルが強すぎて、他人の繊細な心を理解しない』などと言われていますが、そんな夫が育児中に、まれに放った名言が、わたしの育児生活の支えになっていたりします。

ただののろけか!という話ですが、おつきあいください。

例えば、ある日。

まだ寝返り前の娘の爪を切るのに、起きている時はどうしても動いて難しいので、眠っているときに切っていたころのことです。

わずかな刺激で起きてしまうので、部屋の明かりも控えめに…とやっていたら手元を誤り、小さな指先をわずかに切ってしまいました。

ビクッと起きて泣き出す娘、指先にプクッと盛り上がる、小さな赤い血のしずく。

そのとき初めて『娘の血』を見てしまったわたしは軽くパニックになり、あわててティッシュでおさえてあやしながら、

「ごめんねごめんね」

と、涙が出て来てしまいました。

それを見ていた夫が呆れたようにひとこと、

「なに気にしてんの!こんなこと、これからいっくらでもあるよ」

…そうか、確かに。

本人が自損事故してくることも沢山あるだろうし、われわれ親のうっかりで痛い目にあわせてしまうことだって、今後もあるよね。

多分、一人の時だったら、引きずってしまい泣いていたと思います。

そのたびに自分を責めるのではなく、対応と再発防止を考えるべし、という、超合理的な考えにちょっと救われました。

また、娘の夜泣きがひどくなり、昼夜を問わず2時間と続けて眠っていることがなく、起きている時はほとんど抱っこ、それでも泣いてばかり…のようになってしまった時。

わたしは3日で合計10時間くらいしか眠ることができず、とうとう、娘が盛大に泣き出したタイミングでパニックになってしまいました。

泣いている娘、でも抱き上げるともっと大きな声で泣いてじたばたするし…と手を出せなくなり、そんなわたしの前でさらにぎゃんぎゃん泣いている娘。

そこへ帰ってきた夫が娘を抱き上げると、それまでの大騒ぎがぴたりとおさまりました。

自分がふがいないやら、一日がんばっていることを夫にあっさりやられてくやしいやら、そして何より寝不足の疲れで、わたしはドーンと落ち込んでしまいました。

もう明日から赤ちゃんの世話をできないかもしれない、そのくらいに落ち込んで見えたのでしょうか。

夫が切々と、

「赤ちゃんとふたりでいるの、怖くなっちゃった?」

「『お母さん嫌い』って泣いてるんじゃないよ、『お母さん、いつも抱っこしてくれて、ミルクをくれて、ありがとう』って言ってるよ。俺にはそう聞こえるよ」

「君はすごくよくやってると思うよ。こいつは俺の宝物だよ。いつも面倒をみてくれてありがとう」

と、言いました。

こんな風に言ってくれたのは、後にも先にもこれっきり。

今思うと、ノイローゼ状態のわたしの様子に、産後うつの情報を検索してのマニュアル対応かな?という感じもしますが、追いつめられて、母親をやっていくこと自体に壁を感じてしまっていたその時のわたしにとっては、本当にありがたい言葉でした。

そうか、赤ちゃん、怒ってないか。

まだ口をきけないから、泣いて知らせるしかないものね。

そんな、我が家の数少ない『父ちゃんいいこと言った!』エピソード。

思い返すと、いずれもわたしの視野が狭まっているときに、「目から鱗」なことを言ってくれた場面であることがわかります。

子育てという共通の課題に、役割分担しながらあたっていく中で、『夫がわたしと違うタイプの人でよかった』と、よく思います。

ものの考え方、感じ方、NGポイントが違うことで、子どもにとって偏りすぎない両親であることができると思うからです。

この次の名言は…またわたしが視野狭窄してピンチのときのはずなので、不安でもありますが、どんなことを言ってくれるだろうと楽しみにしておきます。

著者:kinoko

年齢:37歳

子どもの年齢:3歳

ワーカホリック状態の20代を経て、30代半ばで育児ワールドへ。これまでの常識を毎日覆されながら、子どもと一緒に成長中…だといいなあ。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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