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子どもの血液に抗体ができる”血液型不適合妊娠”をご存知ですか?

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■ 人間の体は異なる血液を受け入れられない!

血液型の違う血を輸血されて危篤に陥ったり、悲しい結果になってしまったというニュースを聞いたことがあると思います。人間は自分と違う型の血液を受け入れることができないのです。

ではなぜ、母親と胎児の血液型が異なっていても、妊娠を継続できるのかというと、それは母体と胎児には血液の行き来がないから。それが何らかの原因で胎児の血液が母体側に紛れ込んでしまうと、一部の人では胎児の血液に対する抗体を作るようになり、その状態を血液型不適合妊娠と呼びます。

■ なぜ、抗体ができるのか。

原因としては、下記などがあげられます。

・胎盤に関する何らかの異常

・流産や人工妊娠中絶

・羊水穿刺

これらによる、血液型不適合妊娠には、ABO式血液型不適合妊娠(母親がO型で胎児がA型かB型の場合)と、Rh式血液型不適合妊娠(母親がRh−で胎児がRh+の場合)がありますが、Rh式血液型不適合妊娠のほうが問題となることが多いです。

■ 胎児の血液に対する抗体ができると、なぜ危険?

胎児の血液に対する抗体ができると、その抗体が胎児の赤血球を攻撃し、貧血や浮腫を引き起こすからです。早期なら流産、中期以降には早産、満期産の場合も出生直後から激しい黄疸が出現します。

Rh式血液型不適合妊娠では、黄疸は第一子の妊娠のときよりも第二子以降の妊娠のときにおこりやすくなります。そして、妊娠回数が増加するたびに黄疸の度合いが強くなるのです。ですから、血液型がRh(−)の女性は、それが何回目の妊娠なのか(流産や中絶を含めて)、正確に医師に申告する必要があります。

■ 妊娠中の検診と、予防法で重症化は軽減!

最近では、妊娠中に抗体ができているかどうか、採血で調べることができますし、また、予防法として、出産後72時間以内に抗体がつくられるのを予防する注射を行うことが一般的になってきているので、Rh式血液型不適合妊娠による重症の黄疸は極めて少なくなってきています。

■ 胎児の溶血生黄疸には要注意

Rh式血液型不適合妊娠において、妊娠中に胎児が溶血性黄疸にかかると、重症のときには極度の貧血になり、死亡してしまうことがあります。このような場合は早期に出産させて交換輸血を行うか、あるいは子宮内胎児輸血を行う必要があります。

子宮内胎児輸血には、超音波ガイド下に胎児の腹腔内に母体側の抗体によって溶血されないRh(−)の濃厚赤血球を注入する胎児腹腔内輸血法と、直接胎児の血管内に輸血する胎児血管内輸血法の2つがあります。 いっぽう、新生児の黄疸に対しては光線療法を行います。

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