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世界遺産・軍艦島でスマホが使える! そこには”ある秘密”が隠されていた

かつて海底炭鉱によって栄えた長崎県の端島、通称「軍艦島」。エネルギー政策の転換に伴い1974年に閉山し、それ以降は無人島となっていたが、2009年、島の一部への上陸・見学が可能になって以降、観光地として人気を博してきた。映画『007 スカイフォール』ではこの島をモチーフにした廃墟の島が登場したほか、実写版『進撃の巨人』ではロケ地として使われたことが話題を呼んだばかり。2015年7月には「明治日本の産業革命遺産」のひとつとしてユネスコの世界文化遺産に登録された。日本の近代化を支えた石炭産業の名残を現在に伝える貴重な場所として、その注目度は高まる一方だ。

そんな軍艦島は、先述したように現在は無人島であり、電気も水道もガスも通っていない。電気がなければ、島内に携帯電話の基地局を設置することはできない。しかし、KDDIはある方法を使って、「軍艦島でスマホが使える」を実現している。その秘密を探ってみよう。


長崎県の端島、通称「軍艦島」。その姿が戦艦「土佐」に似ているところからそう呼ばれるようになった


こちらは軍艦島の空撮写真(提供:長崎県観光連盟)

実は意外と低い、軍艦島への「上陸率」

そもそも、本当に「軍艦島でスマホが使える」のか? それを確かめるため、T&S取材班は羽田から長崎へ飛び、軍艦島への玄関口となる長崎港へ向かった。

軍艦島へアクセスするには、長崎港から出航しているクルーズ船による見学ツアーに参加することになる。ただ、ツアーに参加したからといって、必ずしも軍艦島に上陸できるとは限らない。軍艦島への上陸には厳しい「条件」があり、風速5メートル以上、波高が0.5メートル以上、視程が500メートル以下のときは、たとえ出航したとしても、軍艦島の桟橋を利用できず、上陸することができないのだ。

天候が穏やかな時期は90%以上の高い確率で上陸できるが、台風シーズンなど天候が荒れる時期の上陸率は50%程度まで下がってしまうという。果たして無事に上陸することができるのか?


今回の軍艦島取材に利用したクルーズ船。ツアーの所要時間は約3時間20分

世界遺産・軍艦島でスマホが使える! そこには”ある秘密”が隠されていた
世界遺産・軍艦島でスマホが使える! そこには”ある秘密”が隠されていた
軍艦島に向けて、いざ出航!

写真ではわかりづらいが、出航時には小雨がぱらついていた。風もそこそこ強く吹いている。しかも、雨と風は時間が経つにつれてどんどん強さを増していく。

平日にもかかわらず、190席ある船内はほぼ満席。外国人観光客も少なくなかった。やはり世界遺産登録の影響は大きいのだろう。

クルーズ船に揺られながら海上を進むこと約40分、中継地点の高島に到着。港のほど近くに「石炭資料館」があり、上陸時間を利用して見学することができた。

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