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ユーザの声を反映し、ユーザとともに創る「mineo」のブランド戦略

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2016年1月25日、ケイ・オプティコム株式会社は同社が運営するMVNOサービス「mineo」のブランド・ステートメントを「Fun with Fans!」に策定したと発表しました。
「Fun with Fans!」に込めた想いは、既存のメガキャリアでは実現できなかった新たな試みに挑戦し、同社が運営するmineoコミュニティサイト「マイネ王」を中心に、ユーザとのコミュニケーションの中で「便利で、楽しくて、面白く」サービスを創っていくことであるとしています。

2015年1月、mineoスタッフとユーザ同士で創るコミュニティサイトとして誕生したマイネ王。ここで集められたユーザの声をサービスに反映しているだけでなく、mineo仲間同士での交流が生まれているとか。ケイ・オプティコムのモバイル事業戦略グループ グループマネージャー・津田和佳氏は「まじめなだけでなく、ある意味で関西らしい面白いサイトを目指した」と、サイトのコンセプトを明かし、サイトの存在こそが他社にはない強みであり、差別化のポイントと話しました。

 

マイネ王は現在、約19,000名のユーザが登録しており、12月のPVは170万とmineo公式ページの2倍。また、12月の記事投稿数(事務局+ユーザ)は3,800件(25件/日)、コメント数(事務局+ユーザ)は56,000件(350件/日)と活発な交流が行われていることがわかります。

mineoスタッフが発信した内容にユーザがコメントをつけることでサービス改善に向けた意見交換がなされ、「500MBコース、mineoスイッチ、パケットギフトの導入」「家族割、端末追加購入時の手数料撤廃」「速度改善、サービスサイト改善」を実現。他にも時事ネタや面白ネタといった読み物や、mineoだけでなくスマホ利用に関する困り事をユーザ同士で改善するなど、マイネ王がスタッフとユーザを結ぶ架け橋として存在感を放っています。

また、2015年12月17日より開始した「フリータンク」&「チップ」という独自サービスについても、ユーザからあは「画期的」や「斬新」といったポジティブな意見が多く、コンセプトに対し共感するコメントも多数寄せられているとのこと。

 

フリータンクの利用実績は事務局が予想していたよりもうまく機能しており、1月20日の段階でユーザがフリータンクに入れたパケット量は6TBに達していました。これに対し津田氏は「2ヶ月に一度は、運営側がスポンサーとしてフリータンクに1TBとか寄付しないとダメかと思っていたが、引き出されるより預けられる量が多かった。心配した低容量プランへの変更割合も特段増えていることはない」と言い、12月に限っていえば、容量の多いプランへ変更する人が多かったとのこと。

運営側の思惑よりもうまいかたちでフリータンクサービスが回っているのも日頃のユーザコミュニケーションの賜物なのかもしれません。

 

One to Oneのコミュニケーションによるブランド確立には時間が必要としながらも、市場成長初期のシェアが以降も続く傾向にあると、FTTHにおける自社のシェアの推移を例に紹介。「この1~2年でトップシェアにくい込むことも重要」と話し、まずはホームである関西圏での認知をさらに拡大させることで足場を固め、同時に全国区でもより多くの人に知ってもらえるようテレビCMなども積極的に行っていくとのことでした。

現状、MVNOのシェアはNTTコミュニケーションズとIIJの2強と言われており、その下に楽天モバイルやビッグローブ、U-モバイルなどが続いています。従来の「価格」軸での競争に、「楽しい」という価値軸を加えたケイ・オプティコムの戦略が結実した際、業界の図式を一変させるかもしれません。

(文:SIM通編集部)

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