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【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

【旅ブログキュレーションメディアHUGLOG(ハグログ)より寄稿】

フルボカ城とチェスキークルムロフとの間に、チェスケーブジェヨビツェというビールで有名な小さな街がある。早くから醸造が盛んだったこの街のビールは宮廷でも飲まれていた。ビールの味自体に関係はないのだが、アメリカの銘柄バドワイザーのネーミングは実はここのビールが由来となっている。

ブジェヨビツェのビールがドイツに広がり、ドイツ語読みでブドヴァイゼルと呼ばれていた。それが英語読みされてバドワイザーのネーミングに繋がったのだという。

13世紀、ボヘミア国王プシェミスル・オタカル2世によって造られた街には彼の名のついた広場があり、色とりどりの建物が並んでいる。チェスケーブジェヨビツェを発つと、バスは一気に北西へと走る。いつの間にか、川が流れる風光明媚な渓谷地帯へとやって来ていた。ここは、ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地、カルロビバリである。

【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

カルロビバリは渓谷にできた麗しい街だ。テプラ―川とオフジェ川の両岸には18~19世紀にできた壮麗な建物、そして数えきれないほどのカフェが並びヨーロッパらしい情緒を醸し出している。

【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

ここは国際映画祭も開かれるだけあって、高級ホテルや華やかなブティックも目白押しだ。各国の著名人もこぞって通う。

カルロビバリというのはチェコ語で「カレルの源泉」という意味。かつてチェコ王カレル1世が、狩の途中でこの源泉を発見したのである。温泉といっても、カルロビバリの温泉は入るというより飲むためのものが多い。それぞれに異なった効能をもつ源泉が12もあり、各源泉を美しい装飾が施された回廊(コロナーダ)が繋いでいるのだ。お陰で雨天でもゆったりと時間を過ごすことができる。

【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

湯治客は、これらのコロナーダを伝って各源泉を回り、カルロビバリ名物、温泉ウエハースを片手にのんびりと時を過ごす。源泉はそれぞれ味も効能も異なり、飲み比べてみると面白い。ウジードロ源泉は、高さ12メートルも吹き上がる間欠泉で、その迫力には圧倒される。

【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

街の終りには五つ星高級ホテルPUPPがある。この街にはかつて王侯貴族も訪れ、ドヴォルザークやモーツァルトなども通ったという。

【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

華やかに飾られた街は、温泉保養地ならではの楽しげな雰囲気に満ちている。温泉以外に何があるわけでもないが、気付くと時間を忘れていつまでも留まってしまいそうになるカルロビバリである。

【チェコ】ヨーロッパ屈指の美しい温泉保養地「カルロビバリ」

夏季のカルロビバリ

カルロビバリを出ると、スピードを上げバスはどんどん東へ走る。この旅のフィナーレにして最大のハイライト、プラハへはあと少しだ。すっかり日が暮れドライブにも疲れて着た頃、バスはついにプラハ新市街に入った。バスを降り、暖かな光が漏れる一軒の店へ向かう。窓からは店内の賑やかな様子が見てとれる。

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