ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

川島なおみさんも拒否した抗がん剤…効果、そして副作用は?

  • ガジェット通信を≫


テレビのドラマやドキュメント番組などで「つらい副作用があるらしい」と、なんとなく耳にする抗がん剤治療。実際、抗がん剤にはどのような副作用があるのでしょうか?また、抗がん剤による治療はどのようなとき行うのでしょうか?知っておきたいですね。

今回は抗がん剤について、詳しい話を医師に聞いてきました。

抗がん剤、どんなときに使うの?

抗がん剤は手術によってもがんが取りきれない、取りきれていないと判断される場合に使用されます。

・検査で「手術で取りきれない」と判断されたがん

・手術後、取りきれなかった可能性があるがん

・がんが再発する可能性があると判断された場合

このように、今までは抗がん剤は手術後や手術をしない場合に使用されていました。しかし手術前に抗がん剤を使った方が治療成績が良い場合があるので、最近では手術の負担を軽くする意味合いも込めて、ある程度進行しているがんに対し、手術の前に使用することが増えてきています。

がん細胞以外にも影響してしまう?抗がん剤

抗がん剤によってがん細胞だけを死滅させることができれば良いのですが、現在のところ、そこまで働く薬はありません。

多くの抗がん剤は細胞の核に入り、細胞の合成と維持をストップさせることにより、がん細胞を死滅させます。しかし抗がん剤は身体のすべての細胞に無作為に入ってしまうので、多かれ少なかれ正常の細胞にも影響を与え、いろいろな副作用を起こします。身体の中の正常の細胞には抗がん剤に対して弱い細胞があります。そのような細胞が集まっている臓器は特に副作用が多く出ます。

またがん以外に持病があると、副作用が強く出てしまうことがあります。もともと心臓、肝臓、腎臓などの機能が悪いと抗がん剤を使うことによって機能が悪化するリスクがあり、十分な量や回数で抗がん剤を使えなくなってしまうことがあります。

抗がん剤の主な副作用

抗がん剤によって出る副作用はいろいろあり、薬によっても違いがあります。

【一般的な副作用】

・吐き気と嘔吐

・脱毛

・手足の痺れ

・下痢

など

【骨髄抑制の副作用】

また、抗がん剤の使用により、血液をつくる骨髄の機能が抑制されてしまって赤血球、白血球、血小板が減ってしまうことがあります。

赤血球や血小板が減ってしまう場合は輸血、白血球が減ってしまう場合は白血球を増やす薬で対応できますが、無制限に輸血や投薬を行えるわけではありません。特に血小板は輸血によって抗体ができてしまって、輸血をしても血小板が早く減ってしまい、効果が得られなくなります。

【その他の副作用】

その他にも肝障害、腎障害を起こしたり、特殊な肺炎を起こす場合もありますので、少なくとも抗がん剤を使用している間は定期的に検査を受ける必要があります。

新しい抗がん剤「分子標的薬」

最近使用されるようになってきた「分子標的薬」という特別な遺伝子を持っているがん細胞だけを標的にして作用する抗がん剤があります。ただし前述した以外にも副作用があります。

【分子標的薬の副作用】

・腹痛

・消化管出血

・消化管穿孔

などの特別な副作用を起こすことがあります。

抗がん剤、使用期間と費用

抗がん剤治療にかかる費用と期間は使う薬によって様々です。

【使用期間】

一般的には1クール3〜4週間かかりますが、通常は副作用を軽減したり起きなくするために1〜2週間程度、薬を休む期間を設けます。治療は3〜4クールを1セットとして行います。その後、血液検査・CT検査で治療効果を判定して効果がある限り、あるいは副作用が出ない間、抗がん剤による治療を続けます。

【抗がん剤の費用】

費用は1クールに数十万円程度はかかりますが、使用する薬によってはもっとかかる場合があります。

副作用が出たら、治療方針はどうなる?

抗がん剤による副作用としては使用を止めれば治るものと、徐々に現れて抗がん剤を止めても治らないものとがあります。日常的な生活を営めない程度の副作用が起きてしまい、副作用を抑える薬でも副作用を軽減させることができないと、その抗がん剤を使い続けることは難しくなるでしょう。

抗がん剤による治療は、放射線による治療とを組み合わせて行うこともあります。また通常は抗がん剤による治療は、数種類の抗がん剤を組み合わせて使いますが、効果がなくなったり副作用が起こると、使う薬の組み合わせを変えるなど、工夫して行うことが多くなります。

医師からのアドバイス

抗がん剤による副作用には個人差があり、辛さも毎回同じではありませんが、残念ながら抗がん剤を使用する限り副作用がなくなることはありません。医師への相談と確認をしながら使用することになるでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

関連記事リンク(外部サイト)

意識調査によると、乳がん検診を毎年受けていない!? 「乳がん月間」に知ってほしい検診の重要性
不安がいっぱい、初めての乳がん検診…どんな検査なのか教えて!
北斗晶さん、毎年乳がん検診受けていたのに…どうして乳房全摘出?

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
Doctors Me(ドクターズミー)の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP