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電力自由化 諸外国では自由化したら不公平になったとの声も

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 4月1日から始まる電力の自由化。市場に競争が起きて、価格は安くなって、新たな技術や製品が開発されて、なおかつ電力は安定に供給される――。こうして見ると、電力自由化は“いいことずくめ”のようだが、不安がひとつもないわけではない。

『電力自由化入門』(good.books刊)の著者でRAUL代表取締役の江田健二さんが言う。

「まず、プランの数が多すぎます。現状で100社ほど参入を表明していて、それぞれ数種類のプランを出す。一般の消費者のかたがその中から本当に自分に合った料金プランを探せるのでしょうか。

 また、現状出ているプランを見ると、電力使用量が多い世帯ほどお得感がある。ひとり暮らしの人や、電気をあまり使わない、使えない人にどこまでお得なプランが出てくるかは疑問があります。諸外国では、“自由化したほうが不公平になった”という声も出ているほどです」

 あまり報じられていないが、料金について大きく変わることがある。これまで電気代を値上げするときは政府による承認が必要だったが、自由化が始まればそれは必要ない。電力供給企業が“原油高だからしかたない”などを理由にいっせいに値上げをすれば歯止めをかけることは難しくなるかもしれない。

「実際、海外では自由化した後の料金のほうが高くなっているのです。その理由を、“主な発電方法は火力で、使用する原油の価格が高騰すればそれだけ電気料金に跳ね返る”としていますが、同じことが日本で起きることは充分考えられます。

 それに、自由化で安くなるというけど、今の値段がそもそも高すぎる。震災直後、電力会社は“原油が高い”“原発が使えない”という理由で電気代をどんどん値上げしてきた。でも、今原油価格は当時のおよそ3分の1で、原発も再稼働している。電気代は今すぐ下げるべきです。それをせずに“自由化で安くなる”というのはごまかしではないでしょうか」(全国紙経済部記者)

 まだ始まってもいない制度について、あれやこれやと心配してもしかたがないかもしれない。でも、起こりうる可能性を知っておいて損はないはずだ。

「まずは電力自由化という制度をしっかり理解した上で、4月以降、じっくり決めても遅くはありません。大事なのは、自分の生活スタイルに合ったプランを探すこと、それに尽きます」(江田さん)

 プランには、「マイルがつく」「携帯料金がお得になる」など付加価値がついたものも多くなることが予想されるが、それらを気にするあまり、プランを見誤るのは本末転倒。まずは家庭の電力量を把握して、きたる自由化に備えよう。

※女性セブン2016年2月4日号


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