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原子力保安院の新院長「やらせ疑惑」を謝罪 「こういうことが起きない組織に」

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深野新保安院長

 経済産業省原子力安全・保安院の深野弘行・新院長は2011年8月18日、就任後初の記者会見で、「(保安院のやらせ)疑惑をもたれるに至ったことについて誠に申し訳なく思っている」と陳謝した。その上で、「こういうことが起きない組織の風土づくりをしていかなければいけない」と語り、保安院の組織のあり方に問題があることを示唆した。

 保安院のやらせとは、過去5年間の国主催の原子力発電所関連のシンポジウムで、保安院が地元の電力会社にシンポジウムが原発推進に有利に運ぶよう質問や参加者の動員を要請していたとされる問題。7月29日の経済産業省の調査で発覚しており、現在、第三者委員会が調査を行なっている。

 前任の寺坂信昭氏が3月11日の福島第1原発事故発生から更迭されるまでわずか2回しか会見を行なわなかったことを受け、深野院長は「保安院としてきちんとお話をして、国民に伝わっていくようにしなければならない。一ヶ月にいっぺんくらいはこういう機会を持ちたい」と語り、会見に応じる姿勢を示した。

■深野新保安院長とニコニコ動画記者(七尾功)の一問一答

七尾記者: 前任の寺坂氏の会見は3.11以降、保安院の「やらせ指示」問題が発覚して記者団から要請されての1回と、更迭が決まってからのわずか2回だけでした。今後、院長御自身はどういうふうなスタンスで会見に臨むお考えでしょうか。

深野弘行保安院長: こういう場をもたせていただくというのが大変大事なことだと思っております。そして保安院としてもきちんと私どもの考えを皆様方にもきちんとお話をして、国民に伝わっていくようにしなければならないと考えておりまして、時々いろんな節目では是非直接こうやって話をさせていただきたいと思っております。いろいろと懸案山積でございますのでどれくらい(時間を)とらせていただけるかというのはございますけれども、一ヶ月にいっぺんくらいはこういう機会を持たせていただければ大変ありがたいと、そのように感じております。

七尾記者: 冒頭大枠の課題のお話がありましたが、(保安院の)やらせ質問疑惑や対応のスピードの問題など国民の不信感があるわけですが、保安院自身の中で今の抱えている課題はどういったもので、その課題に対して何を優先的に行なっていくべきと考えるか。こういう風に変えて生きたいというのがあれば教えていただきたいと思います。

深野弘行保安院長: これも本当に大変問題山積の状況でございますので、なかなかこれとこれというのは申し上げにくいんですが、やはり最初にも申し上げましたように東京電力の福島第1原子力発電所の事故を収束すると。そのためにはこの道筋に書かれていることを保安院の立場からきちんと確認をし、これをきちんと実現に向けていくというのがこれがまず一番大きな課題だと思っておりますが、同時にやはり今後のいろんな再発防止を考える上で、この事故の実態というのをできるだけ保安院としても把握していくというのがこれが大変重要なことでございます。これまでもIAEAに提出をいたしました6月の報告書なんかでも、その一端はお示しているというふうに思っておりますが、やはりいろんな制約がございましてなかなか一方で調査が難しいところもございます。しかしながら保安院としては今後も出来るだけ一体何がこういうことにつながってしまったのかと、そこのところを保安院の安全規制を行なう立場から把握していくということが必要だと思っておりましてそれも大きな課題だと思っております。

七尾記者: 第三者委員会が保安院の「やらせ指示」疑惑に関して調査しておりまして、今月中を目途に公表されるということですが、この結果によっては委員長としてはどういった責任をとるお考えでしょうか

深野弘行保安院長: まずこういった疑惑をもたれるに至ったことにつきましては誠に申し訳なく思っております。今第三者委員会で厳正な御調査をいただいているところでございますので、この段階でなかなか申し上げることは難しいのでございますが、やはり新しく保安院長を拝命したものとしてこういうことが起きない、そういう組織の風土づくりといいますか、そういうことをきちんとやっていかなければいけないと。そういうことによって国民の負託に答えていかなければならないと。そのように感じております。

(七尾功)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾記者の質問部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv60478860?po=news&ref=news#14:57

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カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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