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「恐ろしい」といわれる慢性腎臓病…どんなリスクがあるの?

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慢性腎臓病が重要視されるようになってきました。腎不全を予防する重要性はもちろん、慢性腎臓病だと心臓や血管系の病気(心筋梗塞、心不全、脳梗塞など)のリスクが高くなることがわかってきたからと考えられます。

今回は慢性腎臓病について、医師に詳しい話を聞きました。

慢性腎臓病の検査と診断

慢性腎臓病は以下の値によって診断されます。

・血液検査のクレアチニン値

・尿検査の尿蛋白

ほかにも腎臓がどれだけ機能を果たしているかの指標に「eGFR」というものがあります。

このeGFRの値により5段階にステージ分類されてそれぞれの対応を行います。

※eGFRは以下の情報から算出されます。

・年齢

・性別

・血清クレアチニン値

【慢性腎臓病の診断】

以下の項目により、慢性腎臓病と診断されます。

・明らかな尿異常

・画像検査や血液検査や病理検査で腎障害の存在が明らかである

・GFR(糸球体濾過量)が一定量、3か月以上持続する

『3か月以上持続する』と期間を設けている理由は、急性腎不全のように一時的に腎機能が低下する場合があるためです。

【糖尿病による診断の切り分け】

日本では慢性腎臓病の患者を、さらに糖尿病の有無で分けています。糖尿病による腎障害は、初期に尿中に微量のアルブミンというタンパクの一種が漏れ出ます。これを見つけることで、より早い段階から腎不全に至らないための取り組みを始められるからです。

日本人に多い慢性腎臓病

慢性腎臓病は日本の成人の8人に1人が該当するというとても多い疾患です。

慢性腎臓病の原因としてリスクの高いものは以下のことが挙げられます。

・高血圧

・脂質異常症

・糖尿病

・喫煙

・肥満

・過量飲酒

メタボリックシンドロームと重なる部分も多いです。

慢性腎臓病の症状・予防法

【症状】

初期には自覚症状がほとんどありません。気づかない間に進行してしまうことが多いですが、このときに病気を見つけることができるかが重要になってきます。病気が進行すると、夜間多尿、体のむくみ、腎性(腎気低下が原因による)貧血、だるさ、息切れなどの症状があらわれてきます。この段階ではもはや初期とは言えない進行状況です。

【予防法】

自覚症状がないときから病気は進んでいきますの。機会があるならば積極的に健康診断を受けましょう。少なくとも1年に1回は診断を受ける機会を作りましょう。採血検査と尿検査で手がかりをつかむことができます。

慢性腎臓病の治療法

一度悪化した腎機能を戻すことは困難です。それ以上の悪化を防ぐことが治療のメインになります。

1.血圧のコントロール

上が140未満、下が90未満になるように減塩生活や肥満の改善、必要であれば降圧薬を用います。ステージによって降圧薬の種類の使い分けが少し異なってきます。

2.血糖値のコントロール

糖尿病があれば食事・運動療法の他、腎機能に合わせた薬で血糖値をコントロールします。

3.生活の改善

脂質異常があれば同じく食事・運動療法とともに腎機能に合わせた薬での治療となります。たばこは厳禁です。

【医師からのアドバイス】

脳卒中や心筋梗塞が見つかった時に、初めて腎機能が悪いことを指摘される場合も多いです。

慢性腎臓病は早期発見することで死亡や透析に至るリスクを減らすことができます。積極的に検診を受けて早期発見に努めるなど、日々の生活を見直すきっかけをもちましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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