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占い師の言うことがなぜ「当たっている」と思えてしまうのか?

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 「脳が『正しい』と思っていることのほとんど、99パーセントが錯覚」である。日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニアである西田文郎氏が、45年以上に渡り、脳の研究を続けて行き着いた結果だという。

 『錯覚の法則』(西田文郎/著、大和書房/刊)は、一度しかない人生を後悔のない輝かしいものにするために、「言葉」「イメージ」「ボディランゲージ」の3つで、脳を操り、脳を上手に錯覚させ、人生を激変させる具体的な方法を紹介した一冊だ。

 本書では、脳の錯覚の一例として、占いを挙げて説明している。朝のテレビ番組やインターネットなどで自分の血液型や星座をチェックして、一喜一憂している人は多い。実は、これらの占いにはまったく意味がないのだという。占いが当たるのは人間の心理を利用した錯覚だからだ。
 ある大学で、被験者に何らかの心理テストを実施し、その結果を無視して、事前に用意していた「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは明るく振る舞っていいても、心のなかで不安をかかえていることがあります」といった診断結果をランダムに渡す実験をした。その結果、90パーセントの人が「まさに自分に当てはまっている」と答えた。
 このように、誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表す記述が、まさに自分のことを言い当てていると錯覚する現象を「バーナム効果」という。誰にでも暗い面もあれば明るい面もあるし、悩みごともある。占い師はこうした誰にでも該当することを言うので、当然「当たる」のだ。

 さらに、タチの悪い占い師は、「さ・き・だ・ゆ・う」トークで相手の心を巧みに操るという。「さ・き・だ・ゆ・う」とは、「さ=探り、き=聞き出し、だ=断定、ゆ=揺さぶり、う=運命」の頭文字を取ったもの。
 この順番で話をすると面白いように相手の話を信用してしまうという。占い師は、先にお客さんの話をずっと聞いて「探り」を入れ、途中からいろいろな質問をして、相手の情報を「聞き出す」。そして、「あなたには、いままでこういうことがありましたね」と「断定」する。そして、「このままではあなたの運勢はまずいですよ」と「揺さぶり」をかけて恐怖心を煽る。最終的には「先祖の霊が悪い」と言われて、「運命」をよくするために買わされたりする羽目になってしまう。
 日常の中で、相手に誘導されたり、情報に踊らされたりしながら、思考が錯覚を起こしているケースはたくさんあるということだ。

 占いの例からもわかるように、自分の意思ではなく、脳が錯覚して物事を決めてしまうことは多い。脳は、悪い方にも良い方にも錯覚する。それならば、良い錯覚をすれば、人生も良いものになるということだろう。本書から良い錯覚をする術を学んでみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)


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