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転職を決断させるのは、給料より「労働時間への不満」 中年世代だけでなく就活生も「ワークライフバランス」を重視

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毎日残業、帰りは終電――。ひと昔前まではそんな働き方も許容されていたが、今は違う。コンプライアンスとともに「ワークライフバランス」の意識が高まり、いかに短時間で成果をあげ、早く会社を出るかが重要視されるようになっている。

管理職もむやみに残業を指示することが憚られるようになり、「労働時間が長い」というだけで職場に見切りをつける人が出ている。ディップが転職をした93人に理由を聞いたところ、「労働時間・環境が不満だった」と答えた人が最も多かったという。
1日14時間勤務で身体壊した30代「もっと早く決断すればよかった」

労働時間・環境を理由とした退職は、2位の「給与が不満だった」や3位の「人間関係が上手くいかなかった」を上回る。実際に転職した人たちからは、長時間労働による心身の疲労を訴える声があがっていた。

「経営が悪化し、サービス残業が月60時間以上あり、部署によっては逆に暇で、人間関係もギスギスしてきて耐えられなくなりました」(40代女性)
「1日14時間以上勤務で残業代なし。身体を壊したので辞めましたが、もっと早く決断すればよかったと思っています」(30代男性)

世代別に見ると、「労働時間・環境」を不満の1位にあげたのは30代と40代。若い頃は何とか耐え抜いたものの、この先も同じ調子で働かなければならないのかと考え、危機感を抱いたに違いない。

一方、20代の1位は「給与が不満」。これについてディップは、

「一般的に50代が給与のピークで、若年層は比較的給与が安いこともあり、今回のアンケートにもそういった状況が反映されているのかもしれません」

と分析している。しかし、若者の間でも「労働時間の長さ・環境」は2位になっており、決して重視されていないわけではないようだ。入社前の就活生を対象にした調査でも、労働時間を重視する傾向が高まっている。
就活生に色濃い「ブラック企業への警戒感」

ディスコが2017卒の学生1084人に「就職先企業を選ぶ際に重視する点」を聞いたところ、「休日・休暇が多い」(26.5%)と答えた人が前年度に比べ5.9ポイントも伸びており、関心の高まりがうかがえるという。

全体のランキングでも「将来性がある」(46.4%)と「給与・待遇が良い」(41.9%)に次いで、3位に「福利厚生が充実している」(39.4%)が食い込んだ。調査元のディスコは、こう分析している。

「社会問題化しているブラック企業への警戒感などから、待遇重視の姿勢がよりはっきりと表れている」

社員を大事にするつもりがある会社で、長く健康に働きつづけたい学生が少なくないということだろう。人材不足で悩む企業は、自社の従業員のワークライフバランスに対する意識を転換するときなのかもしれない。

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