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症状が深刻…。皮膚真菌症のひとつ「ケルズス禿瘡(とくそう)」って何?

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皆さんは、ケルズス禿瘡という皮膚病をご存知ですか? 発疹と脱毛という、深刻な症状を発症させる、いわゆる“カビ”の感染によって引き起こされる皮膚病だそう。

一体、なぜ感染してしまうのか。またその具体的な症状や対処法について医師に教えていただきました。

原因菌は水虫と同じ!?

白癬菌という菌が、蒸れて柔らかくなった皮膚の角質で増殖し、皮膚に炎症を引き起こす「水虫」。実はこの水虫を引き起こす白癬菌は頭皮にも感染することがわかっています。ただ、感染しても人によっては何も症状や所見が現れないこともあり対処しないことも。それが知らず知らずのうちに他の人に感染させ、その被害を拡大させてしまうケースもあるのです。

頭皮に白癬菌に感染すると…

頭皮に白癬菌が感染した場合、主に次のような症状が出ると言われています。

<gray patch ringworm(しらくも)>

髪の生えた頭皮部分に大小さまざまな円形もしくは類円形の境界がはっきりしたカサカサ、ぽろぽろと落ちる落屑(らくせつ)というものが出現するものです。

<black dot ringworm(黒状点白癬)>

毛髪の毛根近くで折れて残った感染毛髪が毛根を包む毛包内に残った状態で黒っぽいニキビのようにみえるものです。

症状が重症化するとケルズス禿瘡に

上記の症状がある状態で、ステロイドを用いると、白癬菌の活動が活発になり重症化を引き起こします。この重症化したケースがケルズス禿瘡なのです。

<症状の進行過程>

頭皮に膿が溜まる

膿んだ箇所にかさぶたができる

できものが出来る

圧迫すると毛根部分から膿が出る

痛みと共に、感染部位の毛が抜けやすくなる

円形や類円形の脱毛斑ができる

(頭皮以外では首のリンパ節が痛んで腫れることもあります)

皮膚科での検査方法

まずは、抜け毛があるかどうかをチェック。そしてぽろぽろと落ちる落屑や毛髪を顕微鏡で見て白癬菌の存在を確認し、さらにその菌を培養して白癬菌の中でもどの種類の菌かを特定します。またネコなどのペットを飼っていないかスポーツ習慣の有無、そしてもし日常的にしていればどのようなスポーツなのかが問診時に聞かれます。それは、白癬菌の感染ルートを特定する判断材料になるからです。

<白癬菌の感染ルート>

・ネコなどのペット類

・格闘技など他者との皮膚の密着度が高いスポーツ

気になる治療&予防策

<治療法>

爪水虫などでも使われる抗真菌薬の飲み薬で治療するのが主流です。塗り薬は水虫と異なって逆に悪化させてしまうこともあるので通常は使用しません。また感染している頭髪やかさぶたはできる限り除去することが改善、再発予防に重要です。抗真菌薬の内服で通常は治りますが、時に炎症がひどい場合は皮膚に凸凹などが残ってしまうことがあります。

<予防法>

・室内を清潔に保つ

・できる限り室内では動物を飼わない

・毎日髪を洗う

・ブラシなどの共用は避ける

・他者と密着するようなスポーツはなるべく控える

医師からのアドバイス

かさかさしたぽろぽろと落ちる落屑や抜け毛がみられるようになったらなるべく早めに皮膚科を受診して早期発見、早期治療に努めましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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