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始末書の提出は強制できない?

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Q.

 ある会社で、就業規則での懲戒処分として「始末書の提出」を規定していましたが、就業規則に違反した社員に始末書の提出を求めたところ、その提出を拒否されました。

 従業員が提出したくないとの始末書について、その記載と提出を強制することはできないのでしょうか?

(1)できる
(2)できない

A.

正解(2)できない

 始末書とは、規律違反など従業員に非違行為があった場合に、その事実関係を明らかにして、その点を謝罪し、今後の再発防止や規律遵守を誓約させるものです。

 始末書で問題となるのは、謝罪文言が入っていることです。
 内心の自由は憲法19条で保障されていることから、これを強制することはできないのではないかと考えられるからです。
 そして、高裁判決ではありますが、要旨として、現在の法制度の下では、個人の意思の自由は最大限に尊重されるべきであり、始末書の提出の強制は右の法理念に反するとした判例もあり、その強制はできないと考えられております。

 そこで、企業側としては、始末書の提出ではなく、顛末書の提出を求める方が無難であるといえるでしょう。
 顛末書は、単に事実経緯を記載したものにすぎませんから、その提出を求めることは、業務命令として可能となります。

元記事

始末書の提出は強制できない?

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