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【日曜版】がんばれGOEMON【映画評】

2009.05.17 14:00:29 記者 : maxspeed カテゴリー : エンタメ ガジェ通 タグ :



GWに公開された『GOEMON』は、『CASSHERN』から5年、紀里谷和明監督待望の新作です。キリヤ絵とも呼べる独自のコントラストと色調を持つ画面からも、これから何か違うものを見るという期待感を抱かずにはいられません。現在も全国映画館で絶賛公開中の本作品、果たして1800円の価値はあるのでしょうか。

台詞の中身が希薄だとか、無駄にクライマックス的なシーンが何度もあるとか文句はいっぱいあるでしょう。しかし刮目すべきは「おくりびと」で日本アカデミー賞を10部門総ナメにしたにもかかわらず、唯一最優秀主演女優賞を逃した広末涼子の圧倒的に萎えるあひる口演技力と芋台詞の数々です。広末涼子をキャスティングすることでファンから得られるプラスアルファの興業収益と、失われる映画としての完成度とのトレードオフは悩ましいところですが、それを言うならゴリも引っ込めという意見には当然賛成です。

CGに薄っぺらい動きを付けたモーションアニメーターも首を括るべきです。「くもとちゅうりっぷ」から50年以上に渡って作られてきたアニメーションはノウハウの固まりです。人の動きをそのまま再現することが気持ちいい映像になるわけではなく、”タメ”や”意図的に挟む無駄な動き”があって生み出される絵の外連味は、日本のアニメーション独特のテクニックと言えるかもしれません。綺麗に動かすことや、丁寧に中割することだけが説得力のある気持ちいい動きを生み出すわけではないってことですね。『GOEMON』のCGは、その煌びやかさとは裏腹に、だらしなく薄っぺらい表現に満ちあふれています。ニコニコ動画の素人さんのほうがずっとマシなモーションを付けています。

それでも『GOEMON』は面白いです。1800円を払って見て見る価値は十分にあります。アニメで言うと、前半BONESで後半GONZOです。
紀里谷和明監督のエゴは意外にもオタク心をくすぐるでしょう。不満も出ますが、きっと「ほほぅ」という声も出るはずです。
映像に好き嫌いはあると思いますので闇雲にお勧めはしませんが、少なくともネット上のインチキ映画評論家の言を真に受けて見に行かないというのは、かなりの損になります。

脚本は二流、モーションは三流、しかしハッタリは一流です。

『GOEMON』

出演:江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ、要潤、玉山鉄二、チェ・ホンマン、佐藤江梨子、戸田恵梨香、鶴田真由、りょう、藤澤恵麻、佐田真由美、深澤嵐、福田麻由子、広田亮平、田辺李正、佐藤健、蛭子能収、六平直政、小日向文世、中村橋之助、寺島進、平幹二朗、伊武雅刀、奥田瑛二

プロデューサー: 一瀬隆重、紀里谷和明
脚本:紀里谷和明、瀧田哲郎
撮影:紀里谷和明、田邊顕司
美術:林田裕至
編集:紀里谷和明、横山智佐子
音楽:松本晃彦

監督・原案:紀里谷和明

上映時間:02:08
配給:松竹、ワーナー・ブラザース映画
5月1日より丸の内ピカデリー他公開中
公式サイト http://www.goemonmovie.com/

(C)2009「GOEMON」パートナーズ

会ったことも見たこともない素人共(1000~2000円貰って心にもないことを言ってる連中かもしれません)に「すごく興奮しました!」やら「泣けました!」やら言われたところで、それを聞いて「!!!」とか思って映画館に猛ダッシュするとでも思ってるのかと映画の宣伝屋の思考は判らんところが多すぎます。
開いた瞬間にクソ重いしかもアスペクト比が狂った大音響の動画をいきなり見せる公式サイトの作り方も正気を疑います。
どうした宣伝屋さん!って感じですね。

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