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SMAP解散騒動を通して考える“会社からの独立”

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 「SMAP解散か」――そんな衝撃のニュースが2016年が始まったばかりの日本を駆け巡りました。ジャニーズ事務所内の派閥争いに巻き込まれる形での解散報道に改めてSMAPというグループの存在の大きさを感じた人は多いでしょう。

 事務所に残るか、独立するかで揺れていたSMAPのメンバーたちは1月18日のフジテレビ系「SMAP×SMAP」に生出演し、SMAPの存続を明言。しかし、独立を希望していたといわれる4人の憔悴しきった表情に、ファンの間からは不安や「これでよかったのか」という疑問の声も上がっています。また、「今後4人は芸能界から干されるのでは?」という声も…。芸能界のタブーに切り込んだ『芸能人はなぜ干されるのか?』(星野陽平/著、鹿砦社/刊)には、大手プロダクションから独立しようとした結果、芸能界から干されてしまった芸能人の実例が出てきますが、本書を読むとその「干し方」のすさまじさは想像以上であることが分かるはずです。

 「SMAP解散」がスポーツ紙の一面を飾った直後、世間では4人を応援する声だけではなく、木村拓哉さんの「事務所に残る」という決断に対して「勤め人として共感できる」という声も多く聞かれます。
 これは芸能を含めたすべての「ビジネス」においての話ですが――とりわけ日本では――「独立」後に待っているのは険しい道だといいます。フリーランスになって急に客がいなくなった、想像以上に儲けることができない、仕事がまわってこない。そういうことが現実としてあるのです。

 実際にIT企業に勤めていたものの一度そこから離れ、フリーランスとして活動していた経験がある原さん(仮名・30代)は「会社員時代はノリで仕事ができたけれど、フリーになった瞬間にそうではなくなりました。会社は自分を守ってくれるもので、後ろ盾がなくなるということなので、一度仕事を飛ばしてしまうともう二度と…という可能性があるんです」とその大変さについて語り、「その道のトップを走っている人はそんなことはないのかもしれませんが、普通は(ギャラ交渉をすると)買い叩かれることが多いですね。会社にいるときは、その会社の名もあって仕事があったのかもしれませんが、個人になると信頼を作るのも大変です。風邪なんか絶対にひけないですよ(苦笑)」とその内情を告白します。

 また、独立をするという行為についても、時にはマイナスイメージをもたらします。
 SNS上でも、SMAP解散騒動に絡めて、「もし自分に家族がいる場合、おいそれとは独立できない」という声や、「独立は、長く働かせてもらった会社に対する裏切り行為では」という意見を目にします。
 「恩義」や「義理」、もしくは組織に対する「忠誠心」といったものは、いまだに私たちの価値観として残っているのでしょう。

 今、所属している場所から離れて、独立したいと考えている人は少なくないはずです。また、「今」でなくても、「いずれ」視野に入れているという人もいるでしょう。すべての独立が順風満帆に進むわけではありませんし、むしろ「独立はバクチのようなもの」と考える人も多いでしょう。
 翻弄されるSMAPのメンバーの姿を見て、世のビジネスマンたちを抱えている日本社会の闇がそのまま映し出されていると感じたのは私だけではないはず。SMAPが存続をして嬉しいという気持ちもありつつ、あのテレビ出演を見て「それで本当に良かったのか?」という想いが渦巻いています。
(割井洋太/新刊JP編集部)


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