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cero×在日ファンク 初2マンで賑々しく2016年をスタート-OTOTOY新春ライヴレポ

cero×在日ファンク 初2マンで賑々しく2016年をスタート-OTOTOY新春ライヴレポ

1月13日(水) 東京・六本木のEX THEATER ROPPONGIにて〈cero×在日ファンク EXシアターTV presents 新春ライブ〉がおこなわれた。

ceroと在日ファンクが初めて2マン・ライヴをおこなうということもあり、会場にはたくさんの音楽ファンが集まった。

まずは在日ファンクのライヴから。お揃いの赤と黒のツートンのスーツ姿でメンバーが登場すると、楽器陣の演奏がスタート。軽快なギターのカッティングにグルーヴィーなリズム・セクション、華やかなホーンセクションがライヴの始まりを告げると「あけましておめでとうございます! 我々は在日ファンク!」の声を合図に、浜野謙太(Vo)がステージに現れ、大歓声に迎えられて「ダンボール肉まん」が始まった。小刻みにステップを踏みながら歌うハマケン。「新年あけましておめでとうございます!」と満員の観客に新年の挨拶を済ませると、「神頼みFUNK」では後関好宏のサックス・ソロの最中に両手を合わせ神頼み。

「在日ファンクのテーマ曲やっていいですか!?」と観客に呼びかけて始まった「マルマルファンク」の間奏では、見せ場のセリフを噛んでしまったハマケンに、新年初笑い。“京都&レスポンス”で盛り上がると、MCでは「今年はガンガンやってくから! 明るく前向きに!」と力強く宣言。「“ああ、これだ!”という新曲が出来たので、聴いてください! ぬるま湯ファンク」と曲名を告げると笑いが起きる中、新曲披露。ゆったりとした横ノリの演奏で聴かせる楽曲で、間奏で「ワタクシ、生まれも育ちもぬるま湯です」という寅さんばりのハマケンの口上に続く「ラララー」と歌う場面では、フロア中から自然に左右に手を振る姿が見られた。

泣きメロを聴かせた「城」からMCではハマケンが「断捨離で、解散したバンド(SAKEROCK)の衣装を捨てましたっ!」と告げると、「えー!」と悲鳴にも似た声が。なんということを。さらに「昔の彼女とかにもらった手紙とか入れてある想い出BOXがある」と話すと、先ほどとはニュアンスの違う「え~…」という反応に、「それは捨てます(笑)」と慌てて弁明。今年は前向きなアーカイヴを残していくとのこと。アップテンポな新曲「縁の下の力持ち」から、アフロビートに乗ってハマケンがステージの端々まで足を伸ばして観客を煽り、「むくみ (アフロver.)」へ。シンプルなステージ上に飛び交う照明が土着的なサウンドをさらに盛り立てる。続いて「根にもってます」でねっとりと揺れる六本木の観客。「ずっとやりたいと思ってたceroとできて嬉しい。高城くんなら抱かれても良いと…」との一言に引き気味の観客に「冗談として受け取ってくださいよ!」と焦るハマケン。ラストはメロディアスな新曲「それぞれのうた」で締めた。

ceroのライヴは「21世紀日照りの都に雨が降る」でスタート。この日はサポート・メンバーを含め7人編成でのライヴだ。同じ人数ながら在日ファンクとはまったく違う音なのが面白い。「こんばんはceroです!」高城晶平の第一声からすかさず時報が鳴りだして「ticktack」へ。荒内佑の軽やかな鍵盤、橋本翼のテレキャスターが秒針を進めるように刻むリズム、光永渉が叩くシェイカーのような小刻みなハイハットが心地良い。フロアの観客たちは早くも夢中で体をくねらせている。『My Lost City』からの「マウンテン・マウンテン」が始まると、力強くステップを踏むようなマーチに、両手を上げて盛り上がる。今日のステージに似合う大きな音像が場内を包み込み、「EXシアター!!」と叫んだ高城は、フルートを吹いて曲を締めた。

「あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします。いや~在日ファンク、最高に良いライヴでしたね。2マンをやるのは初めてなんですけど、バッチリの相性だと思ってます。どうでしょう?」と呼びかけると観客からは自然に拍手が起こった。「新年一発目のライヴなんでよろしくお願いします!」と演奏を再開すると「大洪水時代」へ。途中、インプロビゼーション風な演奏からエフェクトがかった不穏なパートをくぐり抜けて、希望に満ちた迫力のサウンドを聴かせると、フロアから「カッコイイ!」と声援が飛んでいた。その迫力は混沌とした「Elephant Ghost」のビートに引き継がれた。高城がハンドマイクでラップする「わたしのすがた」では、各パートそれぞれに耳を澄ませたくなる遊び心溢れる演奏が楽しめた。初夢トークのMCを挟み、「Orphans」が始まるとビール片手に踊りながら一緒に歌うファンも。

「ceroは今日がライヴ初めなんですけど、5月に日比谷野音、7月に大阪野音でワンマンをやります!」と告知。メンバー紹介から、最後は「Contemporary Tokyo Cruise」で多幸感を振りまいて本編は終了。アンコールではあだち麗三郎のサックス・ソロから「2016年、よろしくお願いします!」と「Yellow Magus」を演奏して、洗練されたファンキーなサウンドを聴かせて2016年初ライヴを終えた。最後は、在日ファンクのメンバーをステージに呼び込み、ハマケンと高城のトークでも楽しませながら両バンドで観客と共に記念撮影して終了。主催者が“やったら絶対に盛り上がるだろうバンド2組”として企画したというこの日のライヴ。その期待通り、終始にぎやかに大いに盛り上がった新春ライヴだった。この日の模様は、テレ朝チャンネル1「EXシアターTV Live  Vol.37」にて2月21日(日)22:00~23:00 (リピート放送は2月28日(日)22:00~23:00)から放送されることが決定しているので、会場でライヴを楽しんだ人も行けなかった人も、ぜひ視聴してほしい。(岡本貴之)

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