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PCでもスマホでもタブレットでも使える、それが「ユニバーサルアプリ」

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それはさしずめ「どこでもアプリ」

「ユニバーサル(Universal)」という考え方が重視されるようになって久しい。電車の優先席はユニバーサルシート、子どもからお年寄りまで、また、障がいの有無にかかわらず使える家電や文具はユニバーサルデザイン。「ユニバーサル」とは「普遍的な」「万能の」「共通の」なんて意味なのだが、ということは、デジタルの世界の「ユニバーサルアプリ」は、さしずめ「どこでもアプリ」といえるかもしれない。タブレット、スマートフォンといった端末の垣根を越えて、どんなデバイスでも使えるアプリケーションのことを指すからだ。

それは例えば、アップルのApp Storeで一度買ってしまえば、iPadにもiPhoneにもiPod touchにもインストールして同じように使えるアプリのことだ。これはAndroidでも同じで、AndroidフォンでもAndroidタブレットのどちらでも使えるアプリのことをいう。クラウドと連動していれば、電車の中でスマホで作業したことを、会社に着いてからタブレットで同じアプリを使って作業の続きができるわけだ。

本来なら、画面の大きさも機能も違うのだから、それぞれのハードごとに適したアプリを別々に開発しないといけないのだが、OS(基本プログラムのこと。iPhoneならiOS)やアプリの開発環境のほうで、あらかじめハードの違いを吸収し、その調整を引き受けてくれるようになっている。そのために、アプリの開発者はハードの違いを意識せずにプログラミングできるのだ。アプリを開発する側にも、それを売る側にも、そしてそれを使う側にも、いわば「三方よし」のアプリというわけだ。

究極のユニバーサルアプリ!?

このユニバーサルアプリの可能性をさらに推し進めようとしているのがマイクロソフトだ。2015年7月にリリースされたWindows 10。マイクロソフトが満を持してリリースしたこの野心的なOSの目玉が「Universal Windows Platform Apps」だ。略してUWPアップ、もしくはズバリ「ユニバーサルアプリ」と呼ばれる。

これは、ひとつのアプリをスマートフォンやタブレットだけでなく、何と、Windows PC、Xbox One、さらにはIoT(Internet of Things)でも使えるようにしようというもの。例えば、スマホで遊んだゲームの続きを、家に帰ってからXboxで楽しみ、翌日、会社のノートパソコンで上司の目を盗んでその続きをするということも可能になるのである。

iPhoneのアプリはiPadでは使えても、Macintoshでは使えない。それはMacintoshのOSがiOSではなく、MacOSであり、ハードを動かす基本プログラムがまったく異なるからだ。ということは、iOSとMacOSが一緒になって同じものになってくれれば、iPhoneのアプリはMacintoshで使えることになる。アップルに先駆けて、このような大胆な統合を実現したのがWindows 10というわけだ。その結果、PCで買ったアプリがスマホやタブレットやゲーム機でも使えるという、いわば「究極のユニバーサルアプリ」が開発可能に相成ったわけである。

Windows 10のユニバーサルアプリは、スマホからXboxまで、これらすべてのハードで共通して動く

マイクロソフトが、このWindows 10を「最後のWindows」と呼んでいるのは、そんなアプリの理想を実現しようとしているからにほかならない。実際、IEに代わって登場した新ブラウザ「Microsoft Edge」がこのユニバーサルアプリだし、マイクロソフトのストアに行けば、すでにさまざまなユニバーサルアプリが並んでいるのだ。

Windowsの新しいブラウザ「Microsoft Edge」もまたユニバーサルアプリだ

さて、そんなマイクロソフトの攻勢に、アップルやグーグルはどんな反応を見せるのだろうか。なかなか楽しみではあるが、お財布はユニバーサルではないので、アプリのご利用はどうか計画的に!

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