「大阪市民への冒涜」 平松大阪市長、橋下知事ツイッターにブログで反論

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平松邦夫・大阪市長のブログ

 この秋、大阪市長選(2011年11月27日投開票)にくら替え出馬するのではとの見方が強い橋下徹大阪府知事と、再選に意欲を燃やす現職の平松邦夫大阪市長の「ネット論戦」が、ここにきて活発になっている。平松市長は8月10日、橋下知事がツイッターで行った批判に対し、自身のブログで反論したのだ。

橋下府知事は、以前からツイッターなどで平松市長と大阪市政への批判を繰り返している。一方、平松市長は「しっかりとした議論を行うには『140字』に限られるツイッターというツールでは不向きである」として、これまで反論はしていなかった。ところが、橋下府知事が2011年8月8日、自身のツイッターで

「大阪市役所は総力を挙げて平松市長を当選させるために活動をしている。公金をフルに使い、区民ホールや、小中学校も使い放題。市役所の人員もフル稼働。補助金を出している地域団体を総動員。挙げ句には補助金を出すことをその場で約束。なりふり構わずの選挙戦です」

などとつぶやくと、平松市長は8月10日付けの自身のブログで、上記の橋下府知事の発言を取り上げ、

「恐らく今、各区で展開している『防災フォーラム』のことを指しているのだと思います。(中略)この防災フォーラムは地域の皆さんが、いざという時、そこに暮らす人々の命をどう守るのか、自分たちの街をどう守るのか、世代を越えて真剣に話し合う場です。それを『なりふり構わずの選挙戦』とは大阪市民への冒涜ともいえるのではないでしょうか」

と批判。さらに

「『補助金を出すことをその場で約束』とは、一体何を根拠におっしゃっているのか、皆目見当もつきません。お得意の決めつけの根拠は何なのでしょう?」

と橋下府知事の発言に反論した。

 一部報道によれば、「大阪都構想」を掲げる橋下府知事は、ことし11月に投開票が行われる大阪市長選にくら替え出馬をする方針が固まったとされる。選挙の本番はまだ先だが、すでに「場外」では選挙を意識した舌戦が始まっているようだ。

(山下真史)

◇関連サイト
・橋下さんのツイッター… – 平松邦夫大阪市長の公式ブログ
http://hiramatsu-osaka.com/message/2011/08/10/
・橋下徹大阪府知事の公式Twitter
https://twitter.com/#!/t_ishin

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