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自民・谷垣総裁、ニコ生で語る 「ポスト菅」「大連立」「震災」「原発」・・・全文書き起こし

自民党の谷垣禎一総裁

 自民党の谷垣禎一総裁は2011年8月10日、ニコニコ生放送「自民党・谷垣禎一総裁生登場!~日本復興を語る~」に出演した。この中で谷垣総裁は、”ポスト菅”のひとりして名前が挙がる野田佳彦財務相に対し、「思い付きをポンポン打ち上げる方ではない」と菅直人首相への皮肉を込めながら一定の評価をした。その一方で自民党と民主党の「大連立」については、「小選挙区制で基本的に大連立はあり得ない」と、否定的な考えを示した。また、震災後に自民党が抱えたジレンマや歯がゆさ、原子力政策の今後の考え方などを語った。

 以下、谷垣総裁と番組の司会を務めた政治ジャーナリスト角谷浩一氏のやりとりを全文、書き起こして紹介する。

・[ニコニコ生放送]「自民党・谷垣禎一総裁生登場!~日本復興を語る~」を視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv59481170?po=news&ref=news#0:03

■菅さんがレームダック(死に体、役立たず)化した

角谷浩一氏(以下、角谷): 昨日(2011年8月9日)、民主党そして自民党、公明党の「三党合意」が行われた。今月いっぱい行われる国会の中で、原案である法律があと2つ残っている。これが成立すれば、菅さんは「退陣します」という風なことを示唆していたけれども、ついに今日の国会の委員会の中で、「内閣総理大臣の職を辞する」という言葉が総理大臣から出た。そんな中、今日は自民党総裁の谷垣さんにお越しいただいて、震災から5カ月、その間の政治の動向、そして大きく政治がうねりを見せようとしている真っただ中の今、谷垣さんに伺う。谷垣さん、こんにちは。

自民党・谷垣禎一総裁(以下、谷垣): こんにちは。よろしくお願い致します。

角谷: 谷垣総裁として、この「ニコニコ動画」のスタジオに来ていただいたのは、資料を見ると2009年ということになる。

谷垣: だいぶ前だ。

角谷: 久々の登場ですが、今日はじっくりよろしくお願いします。

谷垣: はい、こちらこそ。

角谷: とにかく震災から、もう5カ月。この間、いろいろなことがあった。ちょうどその直前、それまでも菅内閣はどうもダッチロール(不安定な蛇行運転)が続いていて、政権を運営する能力が無いのではないかという風に厳しく、野党第一党の総裁として谷垣さんは糾弾していた。そして震災が起きた。場合によってもっと協力をしなければならないこともあった。その間、大連立なんていう動きもちょっと与党の中ではあった。

 そんなプロセスを経て、民主党の4K(子ども手当て・高速道路無料化・高校無償化・農家の戸別補償制度)という政策を取り下げないとダメだと言ってみたり、一方で、今回のような合意書が確認ができると、一挙にこれは大連立に進むのではないかと、いろんな見方ができる。そこら辺を、今日は一つずつ整理して、谷垣さんのその時の心情だとか、そして今どういう風にお考えなのか、いろいろ伺っていきたい。

谷垣: はい。

角谷: さて、3月11日から5カ月という話を冒頭に申し上げたが、震災とこれまで、谷垣さんはどんな風にお考え、またお感じになっているか、まずそこから伺う。

谷垣: 最初、震災が起こった時、これは大変な災害だと思った。私はその時、若干考え違いをしていて。つまり、東北地方はものすごい被害を受けた。しかし日本も広いから、都市の集積のある東名阪(東京・名古屋・大阪)とか、九州あるいは中国、四国、ここは無傷なのだから、そこが一生懸命頑張れば、東北のその損失をカバーしていくことも、そう長い時間かからないのではないかと実は思っていた。ところが、ちょっと甘かった。

 まず、首都圏にしてもその電力は、実は東北に負っていたのだということが分かってきた。それで電力不足がどうなるのだ、ということになってきた。原発の事故で風評被害もどんどん広がった。それから、やはり東北の持っている生産ラインと言うか、サプライチェーンと言うか、いろんな物をつくっている、それが止まってしまうと、例えば名古屋のトヨタの工場も操業が止まってしまう、こういうようなことも起きてきた。輸出している物も、日本の(原発事故による)放射性物質で汚染があるのではないか、というような風評被害が起きて、全国に及んでいったということだろうと思う。

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