ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

今ならわかる、育児には周囲の理解と助けが必要!2歳児連れ妊婦、バス車中の出来事

DATE:
  • ガジェット通信を≫

電車やバスなど公共の乗り物でベビーカーを畳まないとか、子供の泣き声がウルサイなど、トラブルの話をよく聞きます。

私も若い頃は赤ちゃんが大泣きしても平気な顔をしている母親や、レストランを走り回る子供を注意しない親を軽蔑していました。

結婚をして一人目を妊娠した時は、お腹が大きいだけなので普通に交通機関も利用していました。

産後も短い距離ならコミュニティーバスや地下鉄に乗ることもありましたが、長距離の時はタクシーに乗っていました。

そうやって周囲に迷惑をかけまいと頑張っていましたが、二人目の子を妊娠した頃から、私も図々しくなっていたのです。

一人目に力を入れすぎてお稽古事など散財をしてしまったのと、二人目の通院や出産準備で思ったより出費がかさんでいたのです。

節約しようと思うと交通費を浮かせるのが得策だと思っていました。

私の住んでいる地域では妊婦がコミュニティーバスに無料で乗れる補助制度がありました。

私は遠くに行く時もバスを利用するようになっていたのです。

上の子はちょうどイヤイヤ期で、お腹の大きかった私には手におえない状態でした。

それでもヒドイ時はバスを降りるようにしていたのですが、その日はあいにくの雨でした。

蒸し暑い車内には息子と同じくらいのお子さんや、びしょ濡れのレインカバーをつけたベビーカーが通路を塞ぎ、買い物袋を下げて立つ人などでごった返していました。

小さいそのお子さんは毎回降車ボタンを押したがり、お母さんがなだめるのに随分と苦労していらっしゃたので、

「大変そうだな」

としか思っていませんでしたが、中には迷惑そうに見つめる人もいました。

急ぐ人からすれば、度々停車するのも嫌だったはずです。

しかし運転手さんは、うっかり子供が押した場合も

「お降りの方がいらっしゃいませんか?」

とアナウンスするだけで穏やかに発車しています。このまま息子も大人しく座ってくれてたらいいなと願いつつ、あともう少しというところでした。

私たちは次のバス停で降りる予定だったので

「次で降りるよ」

と息子にいうと

「ボタン押す!」

といってボタンに手を伸ばしました。

すると息子が押すより先に、先ほどのお子さんが押してしまったのです。

私はマズイと思いましたが優しい口調で

「また今度ね」

と言うと、

「いやだー!ぎやぁー!」

と予想通り大騒ぎし始めました。

ここで息子を黙らせようと注意すれば更に悪化することは予想できます。

かといってもう降りるのにオモチャやお菓子を出すこともできません。

というか、もうクタクタで何もせず降りてしまいたい一心でした。

座席から床に崩れようとする息子を大きなお腹で引き上げるのも大変で、私は

(なんでボタンを押させたの!手で塞ぐとかできるでしょ!)

と思いながら、チラっとその母親を見ましたが知らん顔。

周囲の冷ややかな目線が気になるので、下を向いて謝りながら降りる準備をしていると、ずっと立っていたおばさんが

「お腹が大きいのにママ大変ね。もう少しでお兄ちゃんになるのね」

と息子に言ったのです。

息子にはそんな言葉など耳に入るはずもありませんでしたが、気ばかり焦る私にとっては、この状況で声をかけてもらった事がとても嬉しかったのです。

絶対にウルサイと思っている人もいたはず。

でも私は気持ちが楽になったのと、改めて周囲に謝るきっかけができたことで、ホッとしていました。

すると

「もう一回押していいですよ」

とアナウンスが。ボタンを見るとランプが消えています。

「ほら、押しなさい」

と、おばさんが息子の背中をトントンとさすって即しました。

息子は真っ赤な涙目をしていましたが

「ピンポーン」

と押すとニッコリ笑っています。

「すみません!ありがとうございます。助かりました。ご迷惑をおかけしました!」

と言って傘をさすために先に降り、息子の手を引くとバスは走って行ってしまいました。

もし、独身時代にこの状況に出くわしていたら

「勘弁してよ~、言い聞かせなさいよ~」

と思っていたと思うのです。

しかし、自分が子育てを経験してみると大変さがわかりました。

甘えてはいけないと思いつつも、やはり周囲の理解と助けが必要でした。

あの時の運転手さんや、声をかけてくれた方には本当に救われました。

現在はイヤイヤ期も終わり、少しだけ聞き分けがよくなった息子ですが、産まれてきた娘に嫉妬もあるようです。

今度からは子供二人を連れてのお出かけが始まりますが、今まで見てきたママさん達を参考に頑張っていこうと思っています。

著者:林あやね

年齢:33歳

子どもの年齢:長男3歳 長女0歳

そろそろ職場復帰しようと思っていた矢先に命を授かりました。男の子と女の子では全く違う性格で、よく寝てくれるので親孝行な娘です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

関連記事リンク(外部サイト)

出産直後、助産師さんが「出てます」。3人目の出産でついに地獄をみた痔の苦しみ
3ヵ月の赤ちゃんの耳から異臭?!受診を渋る夫、でも母の勘で小児耳鼻科へ!
保育先が決まった途端、突然のミルク拒否。育児は思い通りにならない、と痛感!

赤すぐnet みんなの体験記の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP