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ニコニコ静画からプロデビュー 掲載誌「4コマなのエース」編集長に聞く

9日発売の「4コマなのエース」

 角川書店の4コマ漫画誌「4コマなのエース」Vol.4(2011年8月9日発売)で、ニコニコ静画発の作品『あいうら』(作者:茶麻)の連載が始まった。編集部はなぜ、『あいうら』の連載を決めたのか。ニコニコ静画をはじめとするイラスト投稿サイトの作家が商業誌でデビューするケースは、今後増えていくのか。編集長・見野善則氏に聞いた。兄弟誌「少年エース」の編集長でもある見野氏は、「こうした流れがうまくいくかどうか、『あいうら』が試金石のひとつとなる」と語った。

■作品が商業誌に掲載されるには・・・

ニコニコ静画でも読める『あいうら』

――さっそくですが、ニコニコ静画で連載されている「茶麻」さんの作品『あいうら』が、「4コマなのエース」に掲載されることになった経緯を教えてください。

見野編集長(以下、見野): 編集部員から「『あいうら』はどうですか」と企画があがってきたんです。「じゃ、やってみる?」と(笑)。 私自身、ニコニコ動画やニコニコ静画の文化に明るくないので現場の若手に「どう?」と聞いてみたら、やっぱり食いつくんです。それでドワンゴさんとご相談をして、あとはとんとん拍子で決まっちゃいました(笑)。担当編集も「ニコニコ静画のなかでは断然『あいうら』がいい」と言っています。

――そもそも「少年エース」の編集長である見野さんが、「4コマなのエース」を立ち上げられたのはなぜですか?

見野: 以前から4コマ誌の企画はあったのですが、キャラクターの4コマ漫画から人気アニメ作品が生まれるという大きな流れがあるなか、角川書店が得意とする”メディアミックス”(いくつかのメディアを組み合わせて作品を売っていくこと)とうまく融合できないかと考え、昨年秋ぐらいから本格的に動き始めました。

――「Vol.1」の発売が今年の春ですから、完成まで早いですね。

「4コマなのエース」の見野善則編集長

見野: 「Vol.1」は「少年エース」の増刊として発売され、『日常』であったり『らき☆すた』であったり『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』であったりと「エース」本誌をはじめとする各誌の4コマ漫画を集めつつ、新規のものを加えて出したので。本来ならもっと準備期間が必要だったはずですが、メディアミックスを軸にしつつオリジナル作品もどんどん投入していくことで、うちの強みが出せたかなと思います。

 すでに「Vol.3」までを刊行していますが、今のところ「4コマなのエース」発のアニメ作品は出ていないので、将来的にはこの雑誌のオリジナル作品がアニメになってくれれば、と考えています。

――掲載作品はどのようにして選ばれているのでしょうか。

見野: 「少年エース」に投稿や持ち込みをされる新人の漫画家さんに、いきなり「長いストーリーものを描いてください」と言うのはハードルが高い場合もあるので、まずは「ショートストーリーを」とか「4コマで」とお願いする場合もあります。いきなり連載ではなく、まず読切を描いてもらうことで、読者の反応を見るという意図もありますね。

 またすでにプロとして活躍中の漫画家さんにお声がけをして、「うちでも描いていただけませんか」とお願いすることもあります。

 さらに今回、ニコニコ静画さんで活躍されている茶麻さんの『あいうら』を掲載することになりましたが、ニコ動さんなどネット上に作品を投稿されている方にこちらからお声がけをして、掲載の場を作ることもありますね。

■ネットからの商業デビューは増えていく?

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