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「オロビアンコ」ものづくりの裏側。 デザイナー ジャコモ氏インタビュー

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〈Made in Italy〉にこだわり、イタリアならではのクラシカルな雰囲気とモダンな感覚をMIXさせた〈オロビアンコ〉。ミラノの象徴、Piazza Duomo広場の目の前に路面店があります。カーボンファイバーを使用した〈テクノモンスター〉のバッグや珍しい家具などもラインナップ。ミラノに行ったら立ち寄りたいスポットです。

今回は、デザイナー兼CEOであるジャコモ・マリオ・ヴァレンティー二さんに、お気に入りの伝統的なイタリア料理店にて、ブランドや職人さんへの愛を熱く語って頂きました。

ブランドを始めたきっかけは?

ーーーブランドを始めたきっかけを教えて下さい。

20年前、私がチベットで白い光沢を持つ『ホワイト・ゴールド(白金)』に魅了されたのがきっかけです。〈オロビアンコ〉とはこの意を込めて付けたブランド名です。イタリアに戻り、当時はファッションに誰も白金を使用しておらず、それをデザインに使うことで私の人生は大きく変わり始めました。

まずは、あるショップのためにジャケットを作りました。これが〈オロビアンコ〉の名前を最初に使ったデザインなのですが、背中部分を動きやすいように工夫し、シークレットポケットなどを沢山付けました。また、オーストリア産のとても軽いレザーを使用し、バッグの中にくしゃくしゃに入れても大丈夫な、とても機能的なものでした。これがとても好評だったのですが、この次にカシミアのスカーフを作りました。イタリアに初めてチベットのカシミアを持ち込んだのは実は私なんです。

ーーー服を中心にデザインしていた〈オロビアンコ〉が、バッグ作りをするようになったのはなぜでしょうか?

私が旅行にいくときに、自分のための使いやすいバッグをデザインしたいと思ったのが始まりです。〈オロビアンコ〉のジャケットも着ていたのですが、旅先で皆バッグの方を欲しがりました。もともとインダストリアルや家具のデザインをやっていたので、そのテクニックが、皆が驚くデザインになっていたのかもしれません。そこからバッグ作りがスタートしたのですが、フィレンツェやナポリにいる目利きの富裕層に向けて販売し、高い評価を受けました。

ーーー〈オロビアンコ〉は日本でも機能的かつモダンなバッグで大人気です。日本で販売することになった経緯は?

日本は四季があり湿気が多いということです。イタリアとの大きな違いはここ。イタリアのデザイナーにとってこれは今は当たり前のことですが、20年前はそこに気づいている人が少なかった。湿気に強い素材を使用し、バッグ自体のクオリティーをあげていくことに挑戦しました。

ーーーナイロン素材の印象が大きいですが、これを使った理由は?

軽くて丈夫な素材として使いたかったのですが、なかなか良い素材に出会えなくて。そんな時に父の世代から知っているイタリアのリモンタナイロン素材が革とのマッチングも良いことに気づいたのです。今はハイブランドなども使っている素材ですが、艶感があり、カラーリングも綺麗でした。この素材を使いながら、職人たちとパートナーを組み、細部にこだわりながら共に努力を重ね、日々クオリティーをあげていきました。

ジャコモ氏が考える
”質”とは?

ーーー質を上げる、とは具体的にはどのような事でしょうか?

質を上げるのはエンドレスな作業なのですが、例えばステッチ、ファブリックなど細部における全てのものをより良くしていくものです。時代の流れや使う方の欲するものを日々リサーチしながら、追い求めていくことです。そのために最も重要なのは1つのバッグを作るにあたり、職人ふくめ沢山の会社や人々を大切にして、強いパートナーシップをとることです。ここが弱いと、お客さんも満足してもらえないですし、ブランドを成功させるにはこの気持ちがとても重要だと思っています。

ーーー最後に、未来の“ものづくり”に対して、大切だと思うことは何でしょうか?

歴史的な職人の技術を守り続けていかなければならないということです。これはイタリアもそうですし、日本にも言えることだと思います。今後、職人のアートな技術や文化と、コンテンポラリーな技術の融合が大切で、これこそが国の財産であり個性につながるものだと思います。世の中は3Dなどデジタル技術がもの凄い早さで進化しています。これももちろん重要なことですが、これだけではいけない。

現在、イタリアの子供たちの間では「ペッパピッグ」という凄く昔に作られたアニメが人気で。子供はいきなり3Dではなく、こういった昔ながらのものから、少しずつデジタルを理解して成長していきます。昔ながらの技術と、コンテンポラリーの融合。この重要性をイタリアも日本ももっと意識するべきだと思いますし、次世代にも伝えていかないといけないものだと思います。

コンテンツ提供元:NANO・UNIVERSE LIBRARY

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