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「あと1発の事故は絶対に起こしてはいけない」 孫正義×堀義人 対談全文書き起こし(8)

 俺が死んだあとは、普通にほかの会社並みの、健全なレベルの利益を取るかどうか、それは知りませんよと。俺が生きている間は取らないでくれと。それは俺の生きざまに反すると。どうせそのときは僕は経営者じゃないから。僕はそれから先のことまでは断言できないけど、少なくとも僕が生きている間は、このことは本当に人々の安全を心配して、やむにやまれず、泣きたい気持ちでやっているんだということで、ぜひそこについて、さきほど撤回してくれたけども、災害で多くの人が、僕はときどき非難されるので、はっきりそこのところは今日確認しておきたい。

: 3時間18分! 「トコトン議論」・・・。

: 俺はまだ元気。

会場: (笑いが起こる)

: おそらくパラパラと出ていかれる方もいらっしゃるかもしれないし、僕のほうから言いたい論点をほぼ出せました、質問も含めて。孫さんのほうから何かあれば、逆に・・・。

: 僕は議論して大いに良かったと思います。少なくとも、堀さんは自然エネルギーについては反対するものではない。

: 賛成です。

: 「全量定額買い取り」ということについて、今日だいぶ理解していただいたんじゃないかと。しかも、それについて、いささかもソフトバンクに利益誘導とか、自らにだけ特別な利益誘導をしようなんてそもそも思っていないということについて、いま理解いただいたと。

 ただ我々の会社ではなくて、自然エネルギー「産業」が起きなければいけない。そこには一般的、普通の健全な平均的利回りがないと、欧米並みの利回りがないと、産業が起きない。ソフトバンクに「儲けるな」というのは構わないけど、その産業が起きる、せめて一般的な、普通の健全なレベルの利回りは、法律の枠組みとしてやっておかないと、日本は笛吹けど誰も踊らずとなるのは危険です。ということについて、だいぶ理解いただいたというように、僕はうれしく思いました。

 あと1発、事故がおきたらもう大変だと。そのことは、堀さんも完全に同意いただいたと。そもそもそう思っておられたかもしれないけど、今日の議論で、僕は少なくとも、それがしっかり確認できた。あと1発の事故は絶対に起こしてはいけない。そのコストは一時的に安いと思いこんでも、本当は高いものかもしれないということについても、だいぶ今日は理解が進んだ。

 それから、送電ということについても、電力会社が送電網をしっかりとお互いにつないで融通が効き合うようにするということが必要だというのは、さっき論点の中で「自分は賛成だ」とおっしゃった。情報開示を徹底的にすべきだということについては、いろんな諸論があっても、影響力が大きい人間だろうが何であろうが――僕は影響力が大きいかどうか自分ではわかりません――わかりませんが、僕にも言いたい放題、言わせてもらう自由をもらったと。

会場: (笑いが起こる)

■孫氏と堀氏、がっちり握手

討論を終えて肩を組む孫氏(左)と堀氏(右)

: さらに私は、(脱)原発原理主義者として、世界中いますぐ全部ゼロにせよという論者でもないし、日本で無軌道に使っていいという論者でもない。ストレステストが通ったら全部オーケーというのは、僕は反対。ストレステストそのものについて、僕は中身を見ていない。ストレステストを通ったやつは、20基でも40基でもオーケーと。いま16基で回っているのに、それをまた40基に増やそうというのは過剰じゃないかと僕は思っている。

 あと1発、事故が起きたら、やっぱり今から先の利益を全部吐き出すからダメだと。「ゼロを含むミニマム論者」だと。ゼロを含むというのは、安定供給がちゃんとできて、ゼロで済むならばゼロにこしたことはない。でも、安定供給するために、どうしても5基が必要だと、8基必要だと。2年、3年必要だと。そういうミニマムの間、ミニマムの必要悪を受け入れるということについては、僕は賛成という論者だということを、今日もう1回はっきりと、USTやニコ動で見ている人に確認したい。ほかにメディアの人もいますから。

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