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ミシュラン一つ星店パティシエが教えてくれる「好きなことを仕事にして、続ける方法」

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「嫌なら職場を変えてもいい」。 
好きなことを仕事にし、それを続けてきたパティシエの中村樹里子さんは、さらっとこう言ってのけた。

ミシュラン一つ星店『TIRPSE』のシェフパティシエを務め、現在ランチタイムに1年間限定のデザートコース「KIRIKO NAKAMURA」を展開中。 
さらに1月8日(金)には初の著書本『レストラン・パティシエールの働き方』を発売した中村樹里子さん。 
自分を貫き活躍する姿に憧れを抱く同性は、きっと少なくないだろう。

男性社会と言われる飲食業界で女性が生き残っていくこと、長く続けることの大切さ、そして苦しい時でもつぶれない秘策。 
激動だった修業時代を経て発せられたメッセージは、悩みながら働く女性へ向けて力強いエールになるはずだ。

女性がなりたい人気の職業
なのに10年後まで続けている人が
「1%」という現実

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————以前中村さんが、パティシエは小学生の女の子がなりたい職業のトップ3に入る人気職業で(ちなみに2015年「女子小学生のなりたい職業ランキング1位」)、パティシエになる女性は大勢いるけれど、そのうち活躍している人はほんの一握りだとおっしゃっていました。それは何が理由だと思いますか?

中村 まずは、憧れと現実とのギャップ、自分が思っていたものと違いすぎるという部分でしょうか。仕事ですから、当然、楽しいことばかりじゃないですからね。 
特に飲食業界は男性社会。女性のほうが体力的にも大変だし、身体的にも不安定なのですが、それらは考慮されにくい。

では、女性が生き残っていくためにはどうしたらいいのかというと、上手く立ちまわる、つまり自分のポジション=居場所を作るれるかどうかがカギになると思います。 
男性社会においてはある部分で、「女性がやって当然」という雰囲気が作られることがあります。気づいたら女性ばかりが片づけや雑用をしているという状況にだってなりえる。でも、それをいい風に捉えていくんです。

————いい風に捉えるとは?

中村 私は、やっぱり女性だからこそできることがあると思っています。例えば小さなことに気づくこと。一般的に見ても、女性のほうがあれこれ小さいことに気づくことって多いですよね。 
私がやればいいという“前向き”な気持ちでやっていると、職場的にも「改善につながる気づきは女性に任せよう」といった雰囲気が作り出されます。

新人の頃って能力で明確な差がつきにくいんです。だからこそ、気づいたらそれをどんどん伝えて、自分で動いたほうがいい。そのほうが重宝がられるし、ステップアップしやすいと思うんです。 
気遣いができる人って、一緒に働いているチームの中でも潤滑剤的な役割になれます。パティシエは経験が必要だから職場に入っていきなりメインにはなれるわけではないし、年数が必要な職業。だからこそ、できることは小さなことでもやるべきなんです。

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