【コラム】観光街から離れ、住宅街を旅することで発見できるもの
ノルウェーの首都、オスロ。ムンクの叫びがある美術館や、夜な夜な賑わうパブが点在するメインストリート、カールヨハン通り近辺は言うまでもなく観光街。
しかし少し観光街を離れ、住宅街をふらふら散策していると、その国の暮らしぶりを垣間見ることができる。

住宅街にある公園のベンチに座り、ノルウェーの定番スイーツであるワッフルを食べていると、面白い光景に出会った。
休日だからか、地元の人々が次々にベビーカーを押しながら散歩にやって来た。それらのベビーカーを押しているのは、ほとんど男性。その光景に驚いた。
日本では男性一人でベビーカーを押す光景は、一昔前よりは増えてきたとはいえ、まだまだ少ない。社会福祉制度が整い、幸福度ランキングで常に上位のノルウェー。子育てを夫婦で手分けして行うことも、幸福度が高く充実した日々を送る秘訣なのかもしれない。

そんな暮らしぶりが見れるのは、住宅街ならでは。たまには観光街を離れ、目的を持たず地図片手にふらふらして見ると、新しいその国の一面が見れるはず。ガイドブックには載っていない本物の姿が。
旅の価値は無限大。ガイドブックを手放し、思い切って直感で歩いてみると、新たな旅の面白さを発見できるかもしれない。
文・写真:KANA (Instagram@xxxkanaaaa)(世界を飛び回るトラベルフォトジャーナリスト。人々の暮らしや世界観を写真と文で表現。多数のメディアで旅の連載を持ち、ガイドブックも手掛ける。)
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