【違法ゲーム市場】SCE『PSP』改造編「コピーしたゲームが動く」

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違法にコピーされたゲームソフトが常識のように売られているタイの違法コピーゲーム市場・サパーレック。ここにはWii、PS2、PSP、ニンテンドーDSなど、数多くのゲームソフトがコピーされて売られており、それらのコピーソフトが起動するようにゲーム機本体を改造したものも売られている。

これら改造ゲーム機は持ち込みで改造してもらうこともあれば、中古や新品の改造済みゲーム機を購入することもできる。コピーゲームソフトだけでなく、地域ごとに起動がロックされたリージョンコードも解除し、世界中のゲームソフトが起動するように改造もされている。

これほどまでに違法コピーゲームの市場が活発なのは、現地の人たちの所得からすると、ゲームソフト1本を正規の値段で買うことができないというのが大きな理由である。タイにおいてご飯が1食60~100円なのに対し、ゲームソフトの正規価格が日本と同じ6000円程度だとすれば、少なくともご飯を60回食べたくらいの価格でゲームソフト1本の価格ということになる。地域によって違うがマクドナルドのアルバイトの時給が1時間70~100円程度であることから、1日8時間働いたとしても7~8日働かなくてはゲームソフト1本買えないということになる。

しかし、コピーゲームソフトなら1本300~600円なので、高くても正規料金の1/10の価格で購入できることになる。タイ人が1~2日労働すれば、ゲームソフトを購入できるお金が手に入るというわけだ。ただし、違法であり、価格が安いからとはいえ許されることではない。そんな違法コピーの猛威はPSPにも押し寄せており、PSPの改造職人によって違法なチューンナップをされたPSPが多く売られている。

PSPの相場を店員から聞いたところ、高くても30000円することはなく、だいたい20000円前後が相場とのこと。PSPが旧機種や中古であることも低価格の理由のようだが、最新の機種ほど改造しにくく手間がかかり高額になるという。

もし観光客としてこの地を訪れたとしても、決して購入してはいけない。コピーゲームソフトや改造本体の存在は限りなくグレーゾーンであり、違法の可能性が極めて高いたらである。なにより、ゲーム業界を衰退させる原因のひとつになっていることは確実で、購入しないことが将来、楽しいゲームの輩出につながることを忘れてはならない(このニュースの詳細記事はこちら)。
 

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