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「しつけがなってないんだよ」 バスの中で言われた悲しい一言

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「あのおじさんまたいたらどうしよう…。」

私は、毎週ドキドキしながら義父宅へ向かうバスに1歳の息子と乗る。

バスや電車は密室空間で、赤ちゃんを持つお母さんにとっては、周りの目が気になるハードルの高い場所。

世の中のほとんどの方は寛容でいい人だけど、中にはそうでな人もいる。

義父の家へは、バスで30分ほど。

行きは丁度息子はお昼寝タイムにさしかかるので、バスの中で熟睡。

私はというと、周りの景色を見たり、携帯を見たり、ほっと一息できる時間でもある。

一人暮らしの義父の家に着くと、掃除や洗濯…途中息子が騒ぐので、作業を中断する事もしばしば。

昼食を食べ、義父の話相手をし、午後にまたバスに乗って帰宅。

これを毎週やっている。

ある日の帰路のバスの中でのこと。

息子はかなりぐずった。

最初はベビーカーに乗せていたが、抱っこする事にした。

抱っこしても、私の腕の中で大暴れ。

そしてふとした瞬間、息子は降りるときに押すボタンを押してしまった。

「すみません、間違いです。」

私は運転手さんに言った。

運転手さんは、バックミラーで私達親子を見、苦笑いしながら頷いた。

「しつけがなってないんだよ。」

私の背後から男の人の声。

なんだか怖くて振り向けなかった。

近くのおばさんは、気の毒そうに私達親子を見ていた。

今度は本当に降りるので、ボタンを触りたがる息子と一緒にボタンを押した。

「まーた押しちゃったよ、全く。」

また同じ男の人の声。

私は怒りがこみ上げてきて、後ろを振り向き、

「今度は本当に降りますから。」

と言った。

「あー、良かった、これで静かになるわ。」

また言われてしまった。

運悪くおじさんの横には、息子と同じぐらいの子が、静かにお母さんと座っていた。

降りるとき、周りの乗客に、

「お騒がせしました。」

と詫びた。

そして思わずそのおじさんを睨んでバスを降りた。

なんだか悲しくて泣きながら家に帰った。

おじさんを睨んでしまった大人げない自分に自己嫌悪しながら…。

丁度、横浜の市営バスで泣きじゃくる赤ちゃんを一生懸命あやすお母さんに、バスの運転手さんが温かい言葉を掛け、バスの中が和やかになったというニュースを見たばかり。

余計に悲しくなった。

それからはバスで息子が暴れた時は、自己防衛をするようになった。

大きめの声で、

「迷惑だから静かにしようね。」

と言ったり、小さめのお菓子をひたすら30分食べさせたり。

あのおじさんにまた会わないよう願いながら。

著者:H&R

年齢:42歳

子どもの年齢:9歳と1歳

赤ちゃん育児経験者といえども9年前の話…最新育児グッズやたくさんの育児情報に驚き、浦島太郎状態で日々子育てしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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