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【ライヴ・レポート】大森靖子、CDJで出産後初ステージ「産休中にアルバム作りました」

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大森靖子が12月30日、千葉・幕張メッセで行われた〈COUNTDOWN JAPAN 15/16〉のMOON STAGEに出演した。

大森は10月10日に第1子となる男児を出産。ライヴを行うのは、9月18日に開催した自身の生誕イベント以来、約3ヶ月ぶり。公の場に姿を見せたのも、同月28日にハロー!プロジェクト オフィシャルショップ秋葉原店で行われたアンジュルム・福田花音(11月29日に卒業)のトーク・イベントにゲスト出演して以来となった。(このイベントでも、特別編成で弾き語りを披露している)。

開演予定時刻より前、まだサウンド・チェック中のステージに大森が姿を見せると、待ちわびた客席前方エリアの観客はざわめく。大森は新衣装を着用しており、バンド・メンバーやスタッフは全員、黒のスーツで決めている。この日のバンド・メンバーは、最近のライヴではお馴染みの、直枝政広(Gt / カーネーション)、畠山健嗣(Gt / H MOUNTAINS)、tatsu(B / LÄ-PPISCH)、奥野真哉(Key / ソウル・フラワー・ユニオン)、ピエール中野(Dr / 凛として時雨)といった編成。バンドの音に合わせて、大森がSPEEDの「Body & Soul」を歌いはじめる。サビでは客席にマイクを向けるなど、リハーサルとは思えない熱唱に、観客も声をあげて応えていた。

本番さながらのサウンド・チェックで会場をあたためると、一旦バンド・メンバーはステージからはける。スクリーンに「大森靖子」の文字が映し出されると、ひとりステージに残った大森がアコースティック・ギターを掻き鳴らし、「PINK」からライヴがスタートした。これまで重要なライヴで何度も歌われてきた、弾き語りを軸に活動してきた彼女の原点とも言えるこの曲。ピンク色の照明のなかで、復活のステージの最初の曲にふさわしい痺れるような演奏だった。

拍手と歓声を横目に、大森は演奏を続ける。2曲目も弾き語りで「絶対彼女」を披露。まだ結婚する前に作られた「子供が生まれるなら女の子がいい」という思いが込められたこの曲を、彼女はこの瞬間も大切に歌っていた。曲中にバンドが定位置につく。大森がカウントすると、バンド演奏とともに「少女3号」がはじまった。奥野が鍵盤に足を乗せながらキーボードを弾くなど、アグレッシブな演奏に場内の熱気も上昇していった。演奏中にもどんどん観客は増え、この頃には客席の後ろの方までびっしりと人で埋め尽くされていた。

きらびやかなシンセのイントロに導かれ「イミテーションガール」が演奏されると、観客は手拍子。サビ前には一斉に「おかえり」コールが響く。歌い終わると大森は「ありがとう」と客席に笑顔をみせた。続く「ミッドナイト清純異性交遊」で場内の一体感を高めると、宙を見つめたながらアカペラで「きゃりーぱみゅぱみゅ」と歌い「新宿」へとつなぐ。ステージ前方でひざをつきながら歌うなど、彼女らしい自由なパフォーマンスと熱のこもった演奏。曲の最後には、両手を大きく広げて客席をあおっていた。妊娠発表の5月以降はもちろんのこと、むしろその直前に行われた春のツアーでは、いま思い返せばライヴ中に自身の体を気にしながら歌っている瞬間も多くあったように思う。そういう意味では、この日のライヴは久しぶりに心からのびのびと歌っていたのかもしれない。

ここで、この日唯一のMC。「こんばんは、大森靖子です。2014年、お疲れさまです。2015年も…」と話したところで客席から年の間違いを指摘するツッコミが入り「え? ずれてる(笑)?」と戸惑いつつも、「2016年もなるべくみんなが気持ちいい音楽を提供できるように。産休中にアルバムも作りましたし、ほかのアーティストさんもたくさんいい音楽を作って、ヒット曲がうまれるといいですね」と翌年に向けて意気込みを語った。

「それでは最後の曲です。ありがとうございました」と告げると、アコギをかき鳴らして「マジックミラー」へ。伸びやかで包容力のあるヴォーカルは、歌う喜びをかみしめているようにみえた。サビで客席を見渡すと、優しい表情で笑う。アウトロで「2016年もよろしくね!」とあいさつすると、ギターを置いてステージ前方へ。マイクを握り「愛してる! 愛してるよ! 一番後ろまで愛してるよ!!」と絶叫し、大森はマイクを落としてステージを去った。バンドの音が鳴り止むと、一瞬の静寂を挟み、大歓声が包む。客席では、はじめて大森のステージを体感したであろう人たちが、口々に「すごい」と漏らしていた。圧巻の30分だった。

「3ヶ月もライブしなかったの、はじめてだからドキドキしすぎるー楽しいんだろうなあ…ライブって…
ただいい曲をつくろう、いいライブをしよう、それだけ、ずっとそうしてきた
やりたいときにやりたいことをやる、餓死より歌えないのは嫌、歌が好き、ほんとに好き」

大森はライヴの10日ほど前、ツイッターでこうつぶやいていた。これまで長らく、止まることなく歌い続けてきた彼女が、はじめて経験したライヴ活動休止。それを経た復活のステージは、ライヴで歌える喜びに満ち溢れたものだった。きっと彼女なら、2016年は休んでいた3ヶ月を余裕で取り戻すくらいのアグレッシブな活動をみせてくれるのではないだろうか。そんな加速を予感させる、大森靖子らしさが詰まったライヴだった。(前田将博)

撮影 : Masayo

〈COUNTDOWN JAPAN 15/16〉
2015年12月30日(水)幕張メッセ

大森靖子

1. PINK
2. 絶対彼女
3. 少女3号
4. イミテーションガール
5. ミッドナイト清純異性交遊
6. 新宿
7. マジックミラー

・大森靖子+最果タヒ 単行本「かけがえのないマグマ 大森靖子激白」
発売日:2016年1月30日(土)
四六 / ハードカバー
予価:本体1,400円+税

・大森靖子『愛してる.com / 劇的JOY!ビフォーアフター』(両A面シングル)
発売日:2016年2月17日
商品形態:豪華BOX仕様の完全限定生産盤、CD ONLYの通常盤の2形態
価格・品番:完全限定生産盤 ¥10,000+税 AVZD-83443
通常盤 ¥1,000+税 AVCD-83444
<CD収録曲>
M1. 愛してる.com
M2. 劇的JOY!ビフォーアフター
M3. ファンレター *弾き語り

〈大森靖子ワンマンライブ『HELLO WORLD!MYNO. IS ZERO』〉
2016年2月18日(木)赤坂BLITZ
時間 : 開場 18:00 / 開演 19:00
前売料金(税込)1F STANDING¥5,200(ドリンク代別)/ 2F指定¥6,000(ドリンク代別)
問い合わせ : ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999(平日12:00~18:00)

・大森靖子 オフィシャルサイト
http://oomoriseiko.info
・大森靖子、メジャー・ファースト・アルバム『洗脳』をハイレゾ配信&インタヴュー掲載!!!
http://ototoy.jp/feature/2015020702

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