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経営コンサルのコラム「ブラック企業を怖がる必要はない」が大炎上 「現実を甘く考えすぎ」「逃げなければ潰される」

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現代の就活生の最大の関心事は「ブラック企業に入らないこと」だ。新卒カードの使い方が生涯を左右する現代日本において、もしも最初におかしな会社に入ってしまったら、しがみつくにしろ辞めるにしろ大変な損失になってしまう。

強固な「新卒優遇」の慣習の中で、いちどレールに乗り損なってしまったがために満足いく生活が送れないと嘆く人も少なくない。そんな中、新年早々「ブラック企業だなんだと騒いでいる場合ではない」と煽る主張がネットの注目を集めている。
ブラック企業やブラックバイトは「一部の特異な事象」と断言

筆者は、経営コンサルタントの横山信弘氏。就活生に対してマスコミに翻弄されないよう呼びかけ、次の2つのポイントを頭に入れてもらいたいと主張する。

「ブラック企業を怖がる必要はない」
「ホワイト企業が『よい会社』の基準ではない」

その理由について横山氏は「離職率が低い会社がよい会社であるとは限らない」としたうえで、「安定志向の人は、魅力ある人財とは言えない」と断言。これからの日本は「グローバルで通用する人財、イノベーティブな発想を持つ人財、起業家の育成は急務」とする。

しかし巷ではブラック企業やブラック上司、ブラックバイトなどと「一部の特異な事象」を大きく取り上げて、「企業側の労務関係者を悩ませている」と問題視する横山氏は、就活生の心構えをこう結論づける。

「これら(マスコミ報道など)の潮流は『仕事でツラい思いをしたくない』『厳しい職場では働きたくない』学生たちを増殖させるだけです。『一億総草食系社会』では、日本の力を底上げすることはできません」

確かにこれからの日本は、大きな変化に突入していくに違いない。いくらラクで高給な仕事を求めていても、長期的に見れば人材として生き残れないという主張は理解できる人もいるだろう。しかしネットには、この指摘に首を傾げるコメントが相次いでいる。
「鬱病でビルから飛び降りたくなっても、この人は責任取ってくれない」

最も多い疑問は、ホワイト企業志向の人物が時代についていけなくなるとしても「ブラック企業を怖がる必要はない」には直接つながらないのではないか、ということだ。

ブラック企業の中には違法な事業を行ったり、ウソの労働条件で契約を締結して社員をこき使ったりする会社が少なくない。そしてそれが決して「一部の特異な事象」ではないことが、ネットの口コミなどで判明している。

仮に入社後にブラック企業と気づいても、早期に退職すると履歴書に傷がついて転職がしにくくなる風潮もある。そのため無理をして会社にしがみつき、体調を崩して再起不能になる人もいる。ネットにはこんなコメントが見られる。

「労基法違反してる企業なんて数十%の割合で存在するだろ」
「鬱病にかかってビルから飛び降りたくなっても、この人は責任取ってくれませんよ」
「社会経験の少ない新卒がうっかり入っちゃうと抜け出すのは難しいし、甘く考えすぎでは」

横山氏が「企業側の労務関係者を悩ませている」ことを大きく問題視している点も、「就活生の味方のようで、完全に企業の回し者」であり、信頼できないと批判を受けている。労働条件を改善する努力をせずに「就活生が悪い」と一方的に非難しているように見えるからだ。
いっそのこと「一億総草食社会」の方がよい世の中になる?

「脱社畜ブログ」を運営する日野瑛太郎氏は、横山氏の記事に対し、はてなブックマークにこうコメントしている。

「『厳しい職場』に就職する若者が誰もいなくなれば企業は必然的に厳しい職場を維持できなくなり改善せざるをえなくなるので、そのほうがよい世の中になるのでは。一億総草食社会の到来を切に望む」

現役のサラリーマンからも、横山氏の意見を疑問視する声がある。ブログ「おっさんホイホイ」は1月4日に「日本の就活生は『ブラック企業』、『ホワイト企業』だと騒ぐ場合ですよ」という記事を公開した。

ブラック企業は避ける必要があり、普通の企業でもパワハラ上司に当たったら「逃げてください。我慢する必要はありません。逃げないでいれば自分が潰れます」と助言する。

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