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子宮頸がんの5年生存率 ステージIで91.7%、IVで25.1%

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「子宮頸部高度異形成」と診断され、緊急手術を受けた大渕愛子弁護士。「子宮頸部高度異形成」は子宮頸がんの前がん症状で、そのままにしておくとがんになってしまう可能性がある。

 子宮体がんの場合は、例外を除き、子宮を摘出する必要があるが、子宮頸がんの場合、がんがどの程度広がっているかによって、手術の方法が変わり、早期であれば子宮を残すこともできる。ポートサイド女性総合クリニックビバリータ院長の清水なほみ先生が説明する。

「早期の子宮頸がんの場合、円錐切除といって子宮の入り口の一部だけを切り取って、子宮を残すことが可能になります」

 大渕弁護士も子宮頸部円錐切除の手術を受けた。子宮を摘出するか温存するか──その判断に迫られたときには、メリットとデメリットを見極める必要がある。そのポイントとなるのが年齢だ。

「子宮体がんは50~60才の閉経前後に多い病気なので、たとえば45才の患者さんの場合、子宮を残して将来妊娠する可能性は低いと考えられるので、治療を優先して全摘出します。早期で若い女性だと、将来のことを考えて、リスクは高くなりますがホルモン療法を行うこともあるのです」(清水院長)

 子宮がんの放射線治療や抗がん剤治療では、乳がんと同じく、吐き気や脱毛といった副作用が伴う。手術や放射線治療の影響でリンパの流れが滞り、治療が終わった後も足のむくみに悩まされる人もいる。

 子宮を摘出するのも、女性にとってはつらいことだ。女優の原千晶(41才)は30才で子宮頸がんに罹った。耐えきれないほどの下腹部の痛みで病院に駆け込み、円錐手術で切除。過去のインタビューで、その時の心情をこう語っている(すべて『朝日新聞』2015年4月24日~5月2日より)。

《毎月の生理は来るが、経血の量が多い。おなかが痛み、生理中でなくても出血があった。(中略)様子がおかしいと思いながらも、病院には行かなかった。重い生理痛は以前からあったし、30代になったこともあり、「年齢のせいかな」と考えた》

《「再発・転移をさせないため、子宮を全部とった方がいいと思います」。1期で一般的な子宮の摘出手術を勧められた。(中略)「先生、わたし、子どもを産めなくなるんですか」。当時30歳。結婚して子どもを産む。それは、いつかかなう夢だと信じていた》

 迷いに迷った末、子宮を温存した原だが、それから3年、子宮体がんが発症し、摘出手術を受けたのだ。原は自身の体験をメディア、講演会など多くの場所で発信し、啓蒙活動に取り組んでいる。

 がんは一般的に、ステージIが早期で治療効果が高く、末期といわれるステージIVに進むにしたがって予後が悪くなるといわれる。

『全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査』(2014年10月集計)によると、子宮頸がんの5年生存率は、ステージIが91.7%、ステージIIが76.7%、ステージIIIが56.3%、ステージIVが25.1%となっている。

 子宮体がんでは、ステージIで94%、ステージIIで90.2%、ステージIIIで59.9%、ステージIVで20.8%。これらの数字から、いかに早期発見が大切かわかるだろう。

 再発の場合も同様に、早期であれば闘うことができる。仁科亜季子(62才)は、38才で子宮頸がんに罹り、卵巣や子宮を切除した。ホットフラッシュなどの後遺症にも悩まされ、その後、胃がん、大腸がんにも罹患。本人は“早期発見・早期治療”の大切さを訴え続けている。

 43才で乳がんを発症し、2度の再発が見つかって右乳房を全摘出したことを公表した生稲晃子(47才)も、早期発見が治療のカギとなった。現在は再建し、仕事復帰も果たしている。

※女性セブン2016年1月7・14日号


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