体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

貧しく危険で暗い?社会主義国への3つの誤解

Photo Credit: Tomoka Aono「音楽と歴史とロマンが詰まった街・ハバナ散策」

Photo credit: Tomoka Aono「音楽と歴史とロマンが詰まった街・ハバナ散策」

こんにちは!TRiPORTライターの冒険女子アオノトモカです。
「社会主義国」に対して、なんとなく「貧しい」「危険」「暗い」というイメージはありませんか? 社会主義国では政府によっていろいろなものが制限され、人々は平等でも貧しく、あまり幸せな生活ではない…。私はそんなイメージを持っていました。

社会主義国は貧しい?

私が今回訪れたキューバは、1959年のキューバ革命以降社会主義体制をとっており、「世界で最も成功した社会主義国」と言われることもあります。まず、首都ハバナに降り立って驚いたのは、人々の生活水準が予想よりも高いことでした。最新のものが揃うきらびやかな都市ではありませんでしたが、家も車も古いものを修繕しながらうまく活用し、地元の人たちの身なりもしっかりとしています。ボロボロの服を着たストリートチルドレンや、物乞いをする人もほとんど見かけませんでした。

多くの発展途上国において、首都は潤っているが地方は貧しいという地域格差を目にすることはよくあります。しかし、キューバでは地方へ行っても大きな経済格差を感じることもなく、都市間を結ぶ道路も完璧に整備されていました。これは全ての国民が生きるために最低限必要なものを政府が無償提供する、もしくは超低価格で手に入る環境を作っているという社会主義体形のおかげなのかもしれません。

社会主義国は危険?

Photo Credit: Tomoka Aono「毎歩毎秒ココロときめくキューバの地方都市:サンタクララ・シエンフエゴス・トリニダー」

Photo credit: Tomoka Aono「毎歩毎秒ココロときめくキューバの地方都市:サンタクララ・シエンフエゴス・トリニダー」

「キューバ危機」での核ミサイルのイメージもあり、キューバは治安の悪い国だと思っている人は多いのではないでしょうか? 私は実際行ってみて、その治安の良さに驚きました。首都ハバナでは身の危険を感じることや、犯罪に巻き込まれることもなく、私が過去に行ったパリやマドリッドなどのヨーロッパの国々の首都や、マニラやバンコクといったアジアの国々の首都と比べても、かなり安全な印象を受けました。

また、「外国人の方が自分たちよりもお金を持っている」と、キューバ人に住む人々は認識しているようですが、他の国でたまに遭遇するような外国人をターゲットとした極度のぼったくりに遭うこともありませんでした。

豪華な暮らしをしていなくても、全ての人に最低限の生活は保障されていて、人から奪わなければならないほど絶望的に貧しい生活をしている人はいませんでした。それがこの国の治安が良いままで保たれている理由なのかもしれません。

社会主義国は暗い?

Photo Credit: Tomoka Aono「毎歩毎秒ココロときめくキューバの地方都市:サンタクララ・シエンフエゴス・トリニダー」

Photo credit: Tomoka Aono「毎歩毎秒ココロときめくキューバの地方都市:サンタクララ・シエンフエゴス・トリニダー」

私が出会ったキューバの人々は、みんなとても明るかったです。昼間はしっかりと仕事をし、夜はサルサを踊り、生き生きと生活しているように見えました。また、みんなとても親切で、面倒見がよく、見返りを求めずに私のような観光客を一生懸命もてなそうとしてくれます。キューバではインターネットに接続できる場所がかなり限られていたので、現地の人の助けなしでは旅を続けることはできなかったと思います。

人々が平等に普通の生活を送ることができるからこそ生まれる一人一人の心の余裕により、街全体が明るい雰囲気になっているのかもしれません。お金などの見返りを求めず、外国人であろうと関係なく助け合うその姿勢に、日本人が忘れつつある「人情」を見た気がしました。

社会主義国は完璧?

Photo Credit: Tomoka Aono「音楽と歴史とロマンが詰まった街・ハバナ散策」
1 2次のページ
Compathyマガジンの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。